パート2:設計スタディ 2の作成

ジオメトリのインポート

新しいジオメトリは、最初の設計スタディ(Study 1)とほとんど同じです。唯一の違いは、垂直サポートブラケットの設計にあります。SimSolidは、必要なリソースを最小化するために同じジオメトリをインスタンス化します。これにより、データベースのサイズが小さくなり、解法に要する時間が短くなります。

  1. メインウィンドウのツールバーでファイルのインポートをクリックします。
  2. ジオメトリファイルを開くダイアログで、 Pullup bar V2.x_tを選択します。
  3. 開くをクリックします。
    新しいジオメトリがStudy 2に読み込まれます。すべての解析定義がStudy 1からStudy 2にコピーされます。プロジェクトツリーでは、矛盾や不一致が赤色のフラグで示されます。このチュートリアルでは、幾何学的な不一致を修正する必要はありません。
    注: アセンブリの新しいパートには、まだ材料が割り当てられていません。
    1. 設計スタディ1


    2. 設計スタディ2


新規パートに結合を追加

  1. 新規パートに結合を追加ダイアログでとしてギャップと貫通のトレランスを1に指定します。
  2. 結合解像度に対して、を選択します。
  3. OKをクリックします。

材料の割り当て

  1. プロジェクトツリーアセンブリワークベンチを開きます。
  2. アセンブリワークベンチで、 材料の適用/確認 > 材料を適用を選択します。
  3. Generic materialsリストからSteelを選択します。
  4. すべてのパートに適用をクリックします。
  5. 閉じるをクリックします。
    プロジェクトツリーのアセンブリブランチで、材料特性がパートごとに特定されます。

設計スタディの実行

設計スタディにあるすべての解析を解きます。
  1. プロジェクトツリー設計スタディブランチを選択します。
  2. すべての解析を実行をクリックします。
  3. Solver Managerで、すべての解析が選択されていることを確認します。
  4. 解析をクリックします。
    SimSolidによって、この設計スタディのブランチにあるすべての解析が実行されます。終了すると、各解析の結果ブランチがプロジェクトツリーに表示されます。
    注: 解析 1の実行には11秒を要します。解析 2では、SimSolidによってモデルデータ構造が再利用されるので、解析の実行に要する時間が短くなります。

結果の比較

  1. ブックマークブラウザでサムネイルをクリックして、保存した結果のビューを読み込みます。
  2. プロジェクトツリーで、任意の結果ブランチをクリックします。
    選択した解析で得られた結果でモデリングウィンドウが更新されます。他の結果ブランチをクリックすると、ビューを容易に切り替えることができます。

反力の表示

  1. プロジェクトツリー解析ワークベンチを開きます。
  2. 解析ワークベンチツールバーで、を反力/接触力クリックします。
  3. 拘束タブ、結合タブ、またはパートタブをクリックします。
    反作用のサマリーテーブルが開きます。モーメントのベクトルがモデリングウィンドウに表示されます。
    3.


  4. オプション: サポート、結合、またはパートを1つ選択すると、その単一の要素上の力が表示されます。
  5. オプション: 複数のサポート、結合、またはパートを選択すると、それらの要素上の力のサマリーが表示されます。

従来の有限要素解析との比較

  1. モデルファイルを使用して、従来のFEAアプリケーションで、これと同じ解析を実行します。
    重要:
    • ジオメトリのマージや簡略化をせずに、SimSolidと同じ固着接触と滑り接触を使用します。
    • パートのオーバーラップがないかチェックします。
    • 小さいパートに対しても要素密度が適切であることを確認します。
  2. 2つのプログラムどうしで次の点を比較します。
    • 解の品質
    • 必要なワークフローステップの数
    • メッシュ処理に必要な時間
    • 解法に必要な時間
    • 結果の確認に必要な時間
    • モデルの再調整と再実行に必要な時間