コマンドライン実行

オペレーティングシステムのコマンドラインからSimSolidをインストールし、呼び出すことができます。

インストール

コマンドラインからSimSolidをインストールできます。これは、一元化したリモート管理と大規模なインストールの良好なサポートを目的とした機能です。

インストールに使用するコマンドライン構文は次のとおりです。
  • Start /wait Simsolid-setup.exe /S /D=<installationfolder>

    各値の意味は次のとおりです:/S; サイレントインストールを指定します。

    /D: インストール先フォルダーを定義します。

注: /Dは、コマンドライン上で最後のパラメータとする必要があります。そこに記述する文字列に空白があっても、引用符は使用しません。

上記の各オプションでは大文字と小文字が区別されるので、/Sは正しく機能しますが、/sは機能しません。

注:
この方法を使用するには、既存バージョンのSimSolidをすべてアンインストールしておく必要があります。アンインストールするには、次のコマンドライン構文を使用します。
  • start /wait /D"C:\Program Files\SimSolid\SimSolid" uninstall.exe "/S _?=C:\Program Files\SimSolid"

呼び出し

オペレーティングシステムのコマンドラインからSimSolidを呼び出し、ジオメトリをインポートできます。CAD入力ファイルとジオメトリインポート設定を指定するオプションパラメータが用意されています。CADファイルフォーマットは自動的に検出されるので指定する必要はありません。

オプションパラメータ

  • -fまたは--file <file_path>
    注: このオプションを複数使用して複数のファイルをインポートできます。
  • -rまたは--resolution <standard | enhanced | fine | custom>(オプション。デフォルトはstandardです)。
  • -aまたは--angle <angular_deviation_in_degrees>(オプション。デフォルトは15.0です)。
  • -cまたは--chord <chordal_deviation_in_mm>(オプション。デフォルトは0.635です)
  • -mまたは--method <ct | parasolid>(オプション。デフォルトはparasolidです)。

呼び出し例


simsolid.exe -f C:\Models\example1.x_t 
  
simsolid.exe --file C:\Models\example1.x_t 
  
simsolid.exe -f C:\Models\example2.prt -r enhanced 
  
simsolid.exe --file C:\Models\example2.prt --resolution enhanced 
  
simsolid.exe -f C:\Models\example3.asm.1 -r -a 5 -c 0.1 -m ct 
  
simsolid.exe --file C:\Models\example.asm.1 --resolution custom --angle 5 --chord 0.1 --method ct

バッチモード

このモードでは、コマンドライン引数を使用してJavaScriptを実行することにより、さまざまな操作を実行できます。現在、標準結合を使用したモーダルと複数荷重ケースの解析がサポートされています。複数荷重ケース解析は、力、リモート荷重、スポット変位のインポートをサポートします。バッチモードでのモーダル解析に境界条件を適用することはできません。

この機能は、SimSolidの完全バージョンでのみ使用できます。

構文
バッチモードで各種操作を実行するコマンドライン構文は次のとおりです。

Start /wait <Path to SimSolid installation folder>\simsolid.exe -s <JavaScript file path> -l <log file>

各値の意味は次のとおりです:

  • -s: 実行するJavaScriptファイルを指定します。
  • -l: ログファイルを定義します。
例:
start /wait C:\Program Files\Altair\SimSolid\2020.2\simsolid.exe -s C:\Models\Batch\modal.js -l C:\Models\Batch\log.txt
パラメータ化

JavaScriptファイルをパラメータ化して、コマンドライン引数を介して実行できます。%#%を使用して任意の値をパラメータ化できます。%1%は1つ目のパラメータを示し、%2%は2つ目のパラメータを示すといった具合です。

パラメータを使用して実行するコマンドライン構文は次のとおりです。

Start /wait <Path to SimSolid installation folder>\simsolid.exe -s <JavaScript file path> -l <log file> -p <parameter #1> -p <parameter #2>

各値の意味は次のとおりです:
  • -s: 実行するJavaScriptファイルを指定します。
  • -l: ログファイルを定義します。
ジオメトリファイル名と解析設定をパラメータ化した例を以下に示します:
start /wait C:\Program Files\Altair\SimSolid\2020.2\simsolid.exe -s C:\Models\Batch\modal.js -l C:\Models\Batch\log.txt -p pullupbar-v2 -p stress

バッチモードの例

.jsファイルのサンプルが<install_directory>\2021\SimSolid2021\Examples\Batch modeに用意されています。