SS-T:5030 線形化応力

チュートリアルレベル:上級線形化応力を計算します。

目的
SimSolidは、簡略化されていない形状を使用したパートとアセンブリに対して機能するメッシュレス構造解析を実行しますが、ジオメトリの不完全性に寛容で、数秒から数分で実行を完了します。このチュートリアルでは次の操作を実行します:
  • ラインセグメントに沿って線形化応力を計算します。
モデルの説明
このチュートリアルには以下のモデルファイルが必要です。
  • LinearizedStress.ssp
1.


このファイルには以下の指定があります。
  • すべてのパートの材料がSteelに設定されています。
  • ギャップと貫通のトレランスが1mmである標準結合。
  • 圧力荷重と拘束を伴う線形静的サブケース、解析設定がAdapt for stiffnessに設定されている。

プロジェクトを開く

  1. 新しいSimSolidセッションを開始します。
  2. メインウィンドウのツールバーでプロジェクトを開く をクリックします。
  3. プロジェクトファイルを開くダイアログで、LinearizedStress.sspを選択します。
  4. OKをクリックします。

モデルの確認

  1. プロジェクトツリーで、Structural 1 解析ワークベンチを展開します。
  2. 荷重/拘束ブランチを展開し、荷重を確認します。
  3. (結果プロット)をクリックし、目的のプロットを選択して、応力の高い領域を確認します。

方法1:サーフェスに対して垂直なラインセグメント

この方法では、サーフェスに描画されたラインセグメントの線形化応力が計算されます。

  1. Structural 1に対して、解析ワークベンチ(選択情報)を選択します。
  2. ダイアログで線形化応力タブを選択します。
  3. デフォルト疲労基準を確認します。
    • 疲労基準のデフォルトは、プロジェクトで割り当てられた材料の降伏応力に基づいて計算されます。膜応力 = 降伏応力の2/3、膜 + 曲げ応力 = 降伏応力、ピーク応力 = 2x 降伏応力。
    • プロジェクトに複数の材料が存在する場合、降伏応力が最も高い材料がデフォルトの計算に使用されます。
    • これらの値は、線形化応力の計算の前または後に編集できます。
  4. サーフェスに対して垂直なラインセグメントを描画します。
    1. サーフェスに対して垂直ラジオボタンが選択されていることを確認します。
    2. モデリングウィンドウで関心のあるポイントを選択します。
      2.


      • SimSolidは、サーフェスに対して垂直で、パートを通過する光線を放ちます。
      • ローカル座標系は、セグメントに沿ったX軸を使用して作成されます。
      • セグメントの入口座標と出口座標がダイアログに一覧表示されます。
      • ローカル座標系に沿った線形化応力がセグメントに対して計算され、値がダイアログに一覧表示されます。デフォルトでは、不変量が一覧表示されます。
      • 不変量が疲労基準を下回っている限り、ステータスは”合格”と表示されます。
  5. 線形化された応力テンソル成分チェックボックスを選択して、応力テンソル成分を表示します。

方法2:カスタム位置のラインセグメント

この方法では、カスタム位置に描画されたラインセグメントの線形化応力が計算されます。

  1. ブックマークブラウザでブックマーク 1をクリックします。
    3.


    応力 Xがプロットされ、応力 Xの最大位置が見える所にモデルの方向が設定されます。
  2. メインウィンドウのツールバーで(アセンブリの断面を表示)をクリックします。
  3. モデルで、Ctrl + クリックで最大応力領域に沿って切断します。
  4. Shift + マウススクロールで、最大位置に表示を移動します。
  5. Shiftをクリックし、マウスでスクロールして、表示を最大位置に向けて移動します。
    4.


  6. Structural 1に対して、解析ワークベンチ(選択情報)を選択します。
  7. ダイアログで線形化応力タブを選択します。
  8. 応力線形化セグメントで、カスタムラジオボタンを選択します。
  9. モデリングウィンドウで、モデル上の2点を選択し、ラインセグメントを描画します。
    5.


    方法1と同様に、線形化応力の計算が実行され、値が選択情報ダイアログの表に転記されます。
    6.


CSVへの応力値の保存

選択情報ダイアログで、CSVに保存をクリックします。
図 7に示すように、すべてのラインセグメントの値が.csvファイルに書き込まれます。
7.


オプション:疲労基準の編集

  1. 選択情報ダイアログの疲労基準で、膜応力を100に設定します。
    8.


    膜応力が100MPaを超えるセルは赤で表示されます。ラインセグメントのステータスが”不合格”に変わり、セグメントが赤色で表示されます。

  2. 閉じるをクリックします。