SS-T:5080 衝突
チュートリアルレベル:中級完全な非線形解析を行うことなく、衝突を見つけることができます。
- 目的
- SimSolidは、簡略化されていない形状を使用したパートとアセンブリに対して機能するメッシュレス構造解析を実行しますが、ジオメトリの不完全性に寛容で、数秒から数分で実行を完了します。このチュートリアルでは次の操作を実行します:
- 完全な非線形解析を行う代わりに、ゴムホースと硬質ショックアブソーバーの衝突を素早く発見し、故障を防止する方法を学習します。
- モデルの説明
- このチュートリアルには以下のモデルファイルが必要です。
- Collisions.ssp
このファイルには以下の指定があります。
- ショックアブソーバーは硬めに設定
- ショックアブソーバーの標準結合
- フレキシブルホースのゴム材料が定義済み
- 複数荷重ケースは事前に定義され、解析済み
プロジェクトを開く
- 新しいSimSolidセッションを開始します。
-
メインウィンドウのツールバーでプロジェクトを開く
をクリックします。
- プロジェクトファイルを開くダイアログで、Collisions.sspを選択します。
- OKをクリックします。
荷重と境界条件の確認
プロジェクトツリーで、複数荷重ケース 1解析ブランチを展開して、下図に示すような荷重と境界条件になっていることを確認します。
図 2. 荷重と境界条件


構造結果の確認
- プロジェクトツリーでMulti-loadcases 1サブケースを選択します。
-
解析ワークベンチで
結果プロット > 変位量をクリックします。
凡例ウィンドウが開いてコンタープロットが表示されます。 -
凡例ウィンドウで、
変形形状をクリックします。
-
最大変位の変更をクリックします。
- 変形スケール係数ダイアログでスケール係数を1に設定し、実変形を表示します。
ホースは、ばねに近づいていますが、接触はしていません。図 3. 荷重ケース 1結果
-
-
荷重ケースダイアログでLoad case 2に切り替え、変形を確認します。
荷重ケース 2では、ホースがばねに接触しています。図 4. 荷重ケース 2結果
- Deformation scale factorダイアログでCloseをクリックします。
衝突の検出
-
解析ワークベンチで
衝突の検出をクリックします。
- ダイアログで、荷重ケース ➔ Load case 1を選択します。
- ギャップトレランスが0であることを確認してください。
-
検索をクリックします。
衝突は見つかりません。1つ前のReview Resultsでは、荷重ケース 1において衝突が確認されていないため、これは予期された結果です。図 5. 荷重ケース1 - 衝突なし
- OKをクリックします。
- ギャップトレランスには0.001 mを指定します。
-
検索をクリックします。
トレランスの値はホースとばねの間のギャップをカバーするのに十分な値であるため、これら2つのパート間の衝突が検出されます。ダイアログにはパート名と衝突しているパートの領域が表示されます。図 6. ダイアログ - パート名と衝突のあるパートの領域表示
- ダイアログで、荷重ケース ➔ Load case 2を選択します。
- ギャップトレランスが0であることを確認してください。
-
検索をクリックします。
Loadcase 2については、1つ前のReview Resultsステップで確認されたすべての衝突が確認できました。図 7. 荷重ケース 2 - 衝突あり
注: 衝突は、無効なタイプの接触状態を除き、パートがいかなる種類の標準結合よっても結合されていない自由表面でのみ見られます。