連続解析は、事前荷重(予荷重または初期応力)がかかる構造に対して実行される構造解析の一種です。
構造の応答は、対象の解析の前に適用される予荷重 / 初期応力の影響を受ける初期状態に影響されます。連続解析の例には、遠心予荷重がかかる回転翼航空機のブレード、圧縮予荷重がかかる支柱に似た構造、構造上のボルトの予引張から生じる予荷重などの解析が含まれます。このような予荷重効果や初期応力効果を考慮するには、SimSolidを使用します。
連続解析に対して荷重を追加または削除することによって、それぞれ、追加の荷重または荷重除去をシミュレートできます。
例
- 構造1 - 予荷重
- 固定1
- ナット締め付け1
- 構造2、構造1にリンク - 荷重
- 固定1
- ナット締め付け1
- 力1 - 20N
- 構造3、構造2にリンク - 荷重除去
- 固定
- ナット締め付け
- * 力1が削除されます。力1を0Nに変更しても同じ効果が得られます。
初期応力元サブケースが線形静的の場合は、初期応力先剛性マトリックスが次の式で与えられます:
ここで、
-
- 初期応力剛性マトリックス
-
- オリジナルの剛性マトリックス
-
- 初期応力を定義する形状剛性マトリックス。これは、予荷重静的サブケースの応力に基づきます。
予荷重条件に応じて、もたらされた結果が脆弱構造になる場合と補強構造になる場合があります。
- 一般的に、予荷重が圧縮の場合は、構造に脆弱効果が働きます(圧縮予荷重がかかる円柱や支柱など)。
- また、予荷重が引張の場合は、補強効果が働きます(遠心予荷重がかかる回転翼航空機のブレードなど)。
初期応力元荷重ケースが非線形静的サブケースの場合は、初期応力先剛性マトリックス
に形状剛性マトリックス
が含まれ、初期応力元荷重ケースから初期応力先荷重ケースに伝達される収束接触ステータスが原因の
の変化も考慮されます。