シミュレーションパラメータの設定
シミュレーションの実行前に、シミュレーション時間、ゼロクロッシング、およびソルバーに関するパラメータを定義できます。
リボンで<uicontrol>Setup</uicontrol>シミュレーションツールを選択します:


シミュレーションパラメーターダイアログが表示されます。

シミュレーション時間の設定
シミュレーション要件に応じて時間パラメーターを定義します。
シミュレーションパラメータダイアログで、<uicontrol>Simulation Time</uicontrol>タブを選択します。シミュレーションでの必要に応じ、次のようにオプションを定義します。
パラメーター | 操作 |
---|---|
初期時間 | シミュレーションを開始するための値を入力します。 |
最終時間 | シミュレーションを終了するための値を入力します。 ヒント: ダイアグラムにEndブロックを追加することによって最終時間を定義することもできます。Endブロックにはパラメーター化されたシミュレーション時間が含まれます。 |
リアルタイムスケーリング | シミュレーション時間をスケーリングする値を入力し、シミュレーション時間に遅延を挿入します。例えば、0(ゼロ)を入力すると、実際の時間は無視されて、シミュレーションはできる限り迅速に実行されます。1を入力すると、シミュレーション時間の1単位は1秒になり、10を入力すると1単位は10秒になります。 |
時間に関するトレランス | イベントの時間間隔で許容可能なエラーを定義する値を入力します。時間に関するトレランスの値により、シミュレーターはイベントの時間間隔における微小な時間差を無視できます。 これは、2つの時間量を比較し、検出することができる高度なパラメータです。
時間に関するトレランスは、現在のシミュレーション時間とマシンのイプシロンの関数として動的に計算される値です。この値がきわめて小さいか、きわめて大きい場合は、シミュレーションの問題が発生する可能性があります。この値の変更は、モデルと要求されたエラートレランスに依存します。一般的に、緩いエラートレランスを選択した場合は、ゼロクロッシングサーフェスを正確に検知する必要はありません。この値をautoに設定するとシミュレーションを正常に実行できない場合は、まず1e-14などの小さい値を入力し、必要に応じて値を徐々に大きくしてゆきます。 |
ゼロクロッシングの設定
この高度なパラメーターは、不連続性の取り扱いまたはイベントの生成を目的として定義します。
- シミュレーションパラメータダイアログで、ゼロクロッシング(Zero Crossing)タブを選択します。
-
シミュレーションに必要なゼロクロッシング時間許容値と時間許容値のオプションを定義します。
パラメータ 説明 ゼロクロッシング時間許容値 ゼロクロッシング検知メカニズムには、モデルのシミュレーションの際にチャタリングやゼロクロッシングの反復を回避するためのしきい値があります。検知されたゼロクロッシングは、横断したサーフェスの絶対値がゼロクロッシングしきい値より大きくなるまでゼロと見なされます。ゼロクロッシングしきい値は、ユーザーが定義できるほか、ゼロクロッシングサーフェスの偏導関数を使用してシミュレーターで動的に計算することもできます。 ゼロクロッシング時間しきい値 オプションを使用すると、ゼロクロッシングの左側と右側の差異がこのしきい値を下回ったときにゼロクロッシング検知が停止します。シミュレーション時間タブの時間に関するトレランスのオプションをautoに設定すると、グローバル時間によるしきい値が適用されます。 ゼロクロッシングパラメータの詳細については、Extended DefinitionsにあるAltair Activate Hybrid Simulator and Interface with Numerical Solversの章をご参照ください。
ソルバーの指定
シミュレーションの要件に応じてソルバーを選択して、ソルバーのパラメータを定義します。
シミュレーションパラメーターダイアログでソルバー(<uicontrol>Solvers</uicontrol>)タブを選択して、シミュレーションに必要なオプションをこのタブで定義します。

ヒント: ソルバーのステップサイズは、 パレットにあるSimulatorInfoブロックを使用して監視できます。
