SS-T:2100クランプ

チュートリアルレベル:中級SimSolidにおけるクランプ接触条件の仕組みについて学習します。

目的
SimSolidは、簡略化されていない形状を使用したパートとアセンブリに対して機能するメッシュレス構造解析を実行しますが、ジオメトリの不完全性に寛容で、数秒から数分で実行を完了します。このチュートリアルでは次の操作を実行します:
  • クランプ接触条件を割り当てて使用し、パートをクランプする方法を学びます。
クランプ接触条件は、パートが法線方向にのみ整列することを可能にし、パート間のスライドを可能にします。クランプ条件は、前のサブケースのクランプ効果を維持することで、異なる場所に順次適用することができます。

このチュートリアルでは、Bピラーを2,3,4,5,6の位置で順次クランプしていきます。ロケーション1は、剛体運動を避けるためにアライメントをとります。

モデルの説明
このチュートリアルには以下のモデルファイルが必要です。
  • clamping.ssp
1.


このファイルには以下の指定があります。
  • アセンブリはBピラーとBピラーの異なる位置にある剛体パックで構成
  • Bピラーの材料はAluminum、各パックに0.00166667kgの剛性質量が割り当てられている
  • すべてのパート間に結合が作成され、接触条件が無効に設定されている

プロジェクトを開く

  1. 新しいSimSolidセッションを開始します。
  2. メインウィンドウのツールバーでプロジェクトを開く をクリックします。
  3. プロジェクトファイルを開くダイアログで、clamping.sspを選択します。
  4. OKをクリックします。

構造線形解析の作成

メインウィンドウのツールバーで 構造 > 構造 - 線形を選択します。
プロジェクトツリーのDesign study 1に新しい解析が表示され、解析ワークベンチが開きます。

完全拘束の作成

  1. 解析ワークベンチ完全拘束をクリックします。
  2. 表示されたダイアログでフェイスラジオボタンが選択されていることを確認します。
  3. モデリングウィンドウで、下図でオレンジ色でハイライトされているフェイスを選択します。
    2.


  4. OKをクリックします。

重力荷重の適用

  1. プロジェクトツリー解析ワークベンチを開きます。
  2. ワークベンチツールバーで、 重力荷重をクリックします。
  3. X、Y、およびZとして、ダイアログの荷重方向ベクトルで[0,0,-1]を入力します。
  4. 増幅率に10を入力します。
  5. OKをクリックします。

構造 1の接触条件の編集

このステップでは、Connection 6の接触条件を整列に、Connection 5をクランプに設定します。

  1. モデリングウィンドウで、b-pillarを右クリックします。
  2. パート接触条件の確認を選択します。
  3. Connection 6を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件を整列に変更します。
    2. OKをクリックします。
  4. Connection 5を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件をクランプに変更します。
    2. OKをクリックします。
  5. 閉じるをクリックします。

構造連続解析の作成 - 構造1

このステップでは、構造連続解析を作成し、Connection 4の接触条件をクランプに設定します。

  1. メインウィンドウのツールバーで、 構造解析構造 - 連続をクリックします。
  2. 構造 - 連続セットアップダイアログで、Structural 1が選択されていることを確認しOKをクリックします。
    新しい解析(Structural 1にリンクされたStructural 2)が設計スタディ 1の下のプロジェクトツリーに表示され、解析ワークベンチが開きます。
  3. モデリングウィンドウで、b-pillarを右クリックします。
  4. 構造パート接触条件の確認を選択し、解析がStructural 2に設定されていることを確認します。
  5. Connection 4を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件をクランプに変更します。
    2. OKをクリックします。
  6. 閉じるをクリックします。

構造連続解析の作成 - 構造2

このステップでは、構造連続解析を作成し、Connection 3の接触条件をクランプに設定します。

  1. メインウィンドウのツールバーで、 構造解析構造 - 連続をクリックします。
  2. 構造 - 連続セットアップダイアログで、Structural 2が選択されていることを確認しOKをクリックします。
    新しい解析(Structural 2にリンクされたStructural 3)がDesign study 1の下のプロジェクトツリーに表示され、解析ワークベンチが開きます。
  3. モデリングウィンドウで、b-pillarを右クリックします。
  4. パート接触条件の確認を選択し、解析がStructural 3に設定されていることを確認します。
  5. Connection 3を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件をクランプに変更します。
    2. OKをクリックします。
  6. 閉じるをクリックします。

構造連続解析の作成 - 構造3

このステップでは、構造連続解析を作成し、Connection 2の接触条件をクランプに設定します。

  1. メインウィンドウのツールバーで、 構造解析構造 - 連続をクリックします。
  2. 構造 - 連続セットアップダイアログで、Structural 3が選択されていることを確認しOKをクリックします。
    構造新しい解析(Structural 3にリンクされたStructural 4)がDesign study 1の下のプロジェクトツリーに表示され、解析ワークベンチが開きます。
  3. モデリングウィンドウで、b-pillarを右クリックします。
  4. パート接触条件の確認を選択し、解析がStructural 4に設定されていることを確認します。
  5. Connection 2を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件をクランプに変更します。
    2. OKをクリックします。
  6. 閉じるをクリックします。

構造連続解析の作成 - 構造4

このステップでは、構造連続解析を作成し、Connection 1の接触条件をクランプに設定します。

  1. メインウィンドウのツールバーで、 構造解析構造 - 連続をクリックします。
  2. 構造 - 連続セットアップダイアログで、Structural 4が選択されていることを確認しOKをクリックします。
    新しい解析(Structural 4にリンクされたStructural 5)がDesign study 1の下のプロジェクトツリーに表示され、解析ワークベンチが開きます。
  3. モデリングウィンドウで、b-pillarを右クリックします。
  4. パート接触条件の確認を選択し、解析が Structural 5に設定されていることを確認します。
  5. Connection 1を選択し、編集をクリックします。
    1. 接触条件をクランプに変更します。
    2. OKをクリックします。
  6. 閉じるをクリックします。

Structural 1のソリューション設定の編集

  1. プロジェクトツリーの解析ブランチでStructural 1ソリューション設定をダブルクリックします。
  2. ソリューション設定ダイアログの、アダプティブのドロップダウンメニューでグローバル+ローカルを選択します。
  3. OKをクリックします。
  4. ソリューション設定を右クリックし、現在の設計スタディのすべての解析に適用するを選択して、そのスタディ内のその他すべての解析にグローバル+ローカルアダプティブを適用します。

設計スタディの実行

設計スタディにあるすべての解析を解きます。
  1. プロジェクトツリー設計スタディブランチを選択します。
  2. すべての解析を実行をクリックします。
  3. Solver Managerで、すべての解析が選択されていることを確認します。
  4. 解析をクリックします。
    SimSolidによって、この設計スタディのブランチにあるすべての解析が実行されます。終了すると、各解析の結果ブランチがプロジェクトツリーに表示されます。

結果の表示

  1. プロジェクトツリーStructural 1サブケースを選択します。
  2. 解析ワークベンチツールバーで、結果プロットをクリックします。
  3. 変形形状を有効にします。
  4. クランプされた状態で、クランプされたパートを確認します。
  5. Sequential サブケースに切り替えます。各サブケースで、前のサブケースのクランプを保持したまま、クランプ接触条件を持つパート同士がどのように接触するかを確認します。