Altair SimSolid 2025 リリースノート

主な特長

  • 複数のデータム面の結果
  • スーパーエレメントのインポートとエクスポート
  • 温度依存の構造用材料特性
  • ファイルからの剛体の割り当て
  • ファイルからのスキンの板厚の割り当て
  • 同軸穴に沿ったリベット
  • Siemens NX用SimSolid結合
  • 凸形としてのパートタイプ設定

新機能

複数のデータム面の結果
すべての結果は、手動で定義した複数のデータム面においてプロット、照会が可能です。データム面はAssemblyワークベンチから定義することができ、解析の実行が終了すると、複数のデータム面において結果のプロット、照会が可能です。
スーパーエレメントのインポートとエクスポート
スーパーエレメントは、剛性マトリックスと荷重マトリックスをエクスポートできる新しいワークベンチである"Structural superelement export"を使用してエクスポートできます。スーパーエレメントはDMIGファイルにエクスポートされ、インターフェイスポイントをインポートする必要があります。荷重マトリックスは、荷重と境界条件が定義されている場合にのみエクスポートされます。
DMIGファイルによる剛性、荷重、質量マトリックスのインポートがサポートされます。CBN法による動的縮退で生成されたDMIGをインポートすることができます。構造解析と動解析の両方に使用できます。
温度依存の構造用材料特性
温度依存の構造用料特性を定義し、構造線形解析に使用することができます。温度依存の弾性率、ポアソン比、密度、熱膨張係数をサポートしています。手動で定義することも、CSVファイルからインポートすることもできます。
ファイルからの剛体の割り当て
CSVファイルをインポートして剛体を設定できるようになりました。CSVファイルには、インポート時に割り当てられるパート名とパートの質量質量が含まれます。
ファイルからのスキンの板厚の割り当て
CSVファイルをインポートしてスキンの板厚を設定できるようになりました。CSVファイルには、スキン名とパートの板厚が含まれている必要があります。板厚をインポートすると、スキンは指定された板厚のシートにインフレートされます。
同軸穴に沿ったリベット
仮想リベットを同軸穴に沿って作成できます。同軸穴は自動的に認識され、入力されます。また、穴の寸法を変えることもできます。
Siemens NX用SimSolid結合
Siemens NXでSimSolid結合が利用可能になりました。この拡張機能を使用すれば、形状ファイルを使用せずにNXとSimSolidの新しい / 既存のセッション間で形状をシームレスに転送することができます。アドインは、SimSolidがインストールされると、ドロップダウンメニューに自動的に追加されます。
凸形としてのパートタイプ設定
SimSolidでは、ジオメトリのインポートで自動的に凸型パートが認識されます。この認識により、このようなパートの効率的な形状分解が可能になります。
形状の適切な認識が自動的に行われない場合に、手動でパートタイプを凸型に設定する機能が追加されました。

機能強化

リモート変位ポイントでの反力
反力は、リモート変位のリモートポイント座標値で出力されます。
動的解析の凡例と最小/最大値
動的解析では、表示されたパートに基づいて、凡例や応答の最小/最大値が調整されます。
スポットおよび一般コネクターにかかる荷重の選択
荷重の選択は、スポットや一般的なコネクターにかかる力や遠隔荷重をサポートします。これは構造解析と動解析の両方でサポートされています。
疲労解析のための構造-熱荷重ケース
複数の時間ステップを持つ非定常熱解析にリンクされた構造荷重ケースを疲労解析に含めることができるようになりました。
その他
  • CSVファイルからのスポット溶接のインポートで、パート名をキーワードとして使用するオプションが追加されました。
  • バッチモードにジオメトリタイプを入力する新しいオプションが追加されました。このオプションは、スキン、ソリッド、スキンとソリッドのいずれかを選択します。
  • 固有値解析に、モーダル寄与率が含まれるようになりました。
  • 分布質量には、総面積、総質量、面積あたりの質量などの追加情報が含まれます。
  • インポートされた熱境界条件のマッピングが改善されました。改善には、読み取り時間お高速化、インポートされたデータの品質チェック、有効で完全なデータのみのマッピングなどが含まれます。
  • ジオメトリのエラーチェックには、スキンの問題も含まれます。
  • ブッシュが含まれる場合の結合反力のCSVへのエクスポートを改善しました。
  • ケーブル/ロッド反力は、形状非線形解析のすべてのステップで使用できます。
  • Parasolidがバージョン36.1.212に更新されました。
  • 大規模アセンブリのメモリ処理が改善され、実行時間が短縮されました。
CADインポートフォーマットの更新
対応CADフォーマット一覧を更新しました。
ファイルフォーマット サポートされているバージョン
Pro Engineer 13~Creo 11
NX/Unigraphics(.prt) 11.1~CR2406
CATIA V5 (.CATPart、.CADProduct) R8~ R34 (V5-6 R2024)

既知の問題

弊社では、継続的にソフトウェアのパフォーマンス改善に取り組んでおり、以下に示す既知の問題は、今後のリリースで対応する予定です。
  • 仮想コネクター下での線形ガイドジョイントの問題。

非推奨の機能

  • Legendでは、出力単位を一時的に設定する機能Set output unitsが削除されました。出力単位は、Projectツリーから設定できます。
  • 初期応力は、直交異方性材料ではサポートされていないため、これは無効になっています。
  • Find collisionsは結果スタディに対応していないため、無効になっています。

解決された問題

  • インポートされた荷重を1つの設計スタディから別の設計スタディにマッピングする際の問題点。
  • 設計スタディ全体でスキンをインフレートする際の問題。
  • ジオメトリ上の回転面を特定する際の問題。
  • 重複した結合を作成する際の問題。
  • 応答履歴プロットをCSVファイルに保存する際の問題。
  • Neuberの結果を円筒座標系でCSVにエクスポートする際の問題。
  • インポートした力をCSVファイルに保存する際の問題。
  • インポートされた座標系に関する問題。
  • 構造解析のコピーによってリンクされた非定常熱解析からの熱荷重が欠落する問題。
  • 固有値解析を周波数上限で実行した場合の実効質量に関する問題。
  • 複数階層のアセンブリ構造におけるパートへの直交異方性材料の割り当てに関する問題。
  • 境界条件の編集が可能になる問題。
  • ブックマークからのビュー保持の問題。
  • ケーブル/ロッド反力によるケーブルとロッドのズームイン/アウトに関する問題。
  • インポートしたブッシングをキーボードの上下キーで拡大/縮小する際の問題。
  • パートの応答メッシュの不足により、データベース内の結果が欠落する問題。
  • 疲労解析のためのShow parts ranked by amplitudeで同じパートを複数回リストアップする問題。
  • 動解析の凡例における応答名の更新に関する問題。
  • リモート荷重の編集/レビューに関する問題
  • 固有値解析のブックマークに関する問題。
  • カスタム接触条件に関する問題。
  • 回転慣性方向のグラフィカルな更新に関する問題。
  • 円筒座標系およびローカル座標系での反力に対するRMS結果が有効になる問題。
  • 応答スペクトル解析における積層板の選択情報に記載されている応力に関する問題。
  • 接着に材料を適用する際の問題。
  • 結果がプロットされた状態で座標系が切り替わるとラベルが更新される問題。
  • スペクトル解析に境界条件がコピーされる問題。
  • ジオメトリのインポート解像度がバッチモードジョブに含まれる問題。
  • インポートされた荷重の同期単位に関する問題
  • グローバルスタディから削除されたときに、ローカルスタディから液体/気体ボディが削除される問題。
  • 材料を確認する際のシーム溶接の表示に関する問題。
  • Neuberの結果評価の問題点の改善。
  • 風荷重の単位変換における問題による誤った結果表示。
  • いくつかのクラッシュに関する問題。