カプラー
接続されたパートの回転移動または並進移動をカップリングするには、カプラーツールを使用します。2方向カプラーまたは3方向カプラーを作成できます。
カプラーツールの上にマウスカーソルを合わせると表示される サテライトアイコンをクリックして、モデル内のすべてのジョイントカプラーのリストを表示します。
カプラーを使用すると、パートの動きに影響を与える数学的比率を指定できます。概念上のプロトタイピングや一般的なモーションモデリングに役立ちます。ただし、詳細な荷重(歯車の歯にかかる荷重分布など)、ラッシュ効果のキャプチャーに関心がある場合は、モーション接触での対処をお勧めします。
カップリングに有効なジョイントタイプと結合
このツールは、さまざまな連結(モーター、アクチュエータ、スプリングのジョイント、サポート、暗黙的ジョイント)で動作します。変形するジョイントはカップリングできません。
カップリングできる* | カップリングできない |
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*上記のリストに加えて、Inspire Motionはモーター、ねじりばねの中心軸ジョイント、並進自由度のある穴サポートなど、暗黙的ジョイントも認識します。
ジョイントカプラーの追加/編集
ジョイント間の、またはフリージョイント位置のジョイントカプラーの作成や編集を行います。
カップリングジョイントは剛体またはバーチャルでなければなりません。 メニューをを使用して検索パラメータを定義し、剛体ジョイントのみを表示するか、カップリングジョイントを剛体に設定します。また、パート選択から設計領域とグラウンドパートを除外することもできます。
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カプラーツールを選択します。
ヒント: ツールを検索して開くには、Ctrl+Fキーを押します。詳細については、ツールの検出と検索を参照してください。 -
ガイドバーを使用してカプラーの作成に使用する方法を選択します。
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カプラーに追加するジョイントを選択します。
方法 ワークフロー フリージョイント位置 この方法はフリージョイントに関連付けられているパートペア(赤色で表示)を検出します。 - 赤色のペアを選択してカプラーを作成します。
- ガイドバー上のナビゲーション矢印を使用して1つのパートペアから次パートペアに移動します。モデル内にフリージョイントが表示されない場合、パートのペアは表示されません。
- あるいは、ガイドバーにある作成をクリックし、検出されたすべての(赤色の)ペア間にカプラーを作成します。
注: 赤色で表示されるものが何もない場合は、フリージョイントが存在しないか、他のカプラーですでに使用されているかのいずれかです。代わりに、ガイドバーにあるジョイントによるオプションを使用してみてください。ジョイントによる:2方向カプラー この方法では、カップリングできるジョイントが検出されます。カップリングできないエンティティは半透明で表示されます。 - 2つのジョイントを選択してカプラーを作成します。
- Ctrlキーを使用して、3番目のジョイントをカプラーに追加します。
- カプラーを作成するとき、ガイドバーを使用して回転ジョイントまたは並進ジョイントのみを表示します。
ジョイントによる:3方向カプラー この方法では、カップリングできるジョイントが検出されます。カップリングできないエンティティは半透明で表示されます。 - Ctrlキーを押しながら3つのジョイントを選択してカプラーを作成します。
- または、Ctrlキーを押しながら既存の2方向カプラーに3番目のジョイントを追加します。
- カプラーを作成するとき、ガイドバーを使用して回転ジョイントまたは並進ジョイントのみを表示します。
- マイクロダイアログで、スケール値を編集してカプラー比率を指定します。
- カプラーの方向を反転するには、必要に応じて+/-アイコンをクリックします。
- チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
- カプラー作成中にガイドバーのナビゲーション矢印を使用する場合は、作成ボタンをクリックしてカプラーを作成する際にCtrlキーを押したままにしておくと、自動的に次の候補ペアに進みます。
- 右クリックして表示されるコンテキストメニューで、すべてのカプラーを非表示にするオプションを利用できます。モデルによってはすべてのカプラーを非表示にすることで、アニメーションのパフォーマンスが改善する場合があります。
- モーション解析の動きが予想と反対の場合は、方向を変更します。これは、マイクロダイアログまたはカプラーテーブルにある向きを反転オプションを使用して変更できます。
- マイクロダイアログにあるスケールを反転アイコンを使用して、カプラー比率のスケール値を入れ替えます。
- エンティティ順を反転プロパティを使用して、プロパティエディターでエンティティリストの順序を変更します。これはカプラープロットの曲線の表示にも影響します。
- カプラーは剛体を定義するジョイントまたはサポートが必要であるというエラーメッセージが表示される場合があります。このエラーを回避するには、カプラーを作成する前に、またはジョイントをバーチャルに変更する前に、ガイドバーの をクリックして、カップリングジョイントを剛体に設定を選択します。
- カプラーを除去/除去解除して、モデルへの影響を把握します。カプラーを右クリックして、除去を選択します。モデルブラウザまたはテーブルから、右クリックして、除去解除を選択します。
その他の検索パラメータ
ジョイントカプラーを作成する前に、ガイドバーの メニューをクリックして、グローバルオプションを適用します。
- 剛体ジョイントのみ表示
- このオプションを有効にすると、「ジョイントによる」方法を使用するとき、変形するジョイントは選択候補として表示されなくなります。
- グラウンドジョイントのみ表示
- このオプションを有効にすると、「ジョイントによる」方法を使用する際に、選択候補にグラウンドに接続されているジョイントのみが表示されます。
- 設計領域の除外
- 設計領域はデフォルトで検索操作から除外されます。
- グラウンドパート/結合の除外
- このオプションを有効にして、グラウンドパートとグラウンドへの接続を検索操作から除外します。
- カップリングジョイントを剛体に設定
- このオプションを有効にすると、カプラーに組み込まれている変形するジョイントは変形しないジョイントとして再定義されます。
マイクロダイアログオプション
マイクロダイアログのこのオプションを使用して、カプラーを編集します。
- スケール
- スケールパラメータを入力してカプラー比率を設定します。
- 向きを反転
- このアイコンをクリックするとカプラーの向きが反転します。カプラー上の矢印をクリックして向きを変えることもできます。
- ジョイントカップリングの設定
- スケールを移動に適用するか回転に適用するかを設定します。
- デフォルトのスケールをリセット
- デフォルト値を呼び出すには、このアイコンをクリックします。
- スケール1とスケール2の入れ替え
- このアイコンをクリックするとスケール値が入れ替わります。
カプラーテーブル
カプラーテーブルには、カプラー内のエンティティ、カプラーが回転型か並進型か、スケールファクタなど、モデル内のすべてのジョイントカプラがリストされます。
場所:カプラーツール、サテライトアイコン
動作 | 操作 |
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カプラーの名前変更 | テーブル内のセルを選択し、もう一度クリックしてフィールドを編集可能にします。 |
パラメータを編集する | テーブル内のセルを選択し、もう一度クリックしてフィールドを編集可能にします。 |
カラムをソートする | カラムヘッダーをクリックします。続けてクリックすると、昇順と降順を切り替えられます。 |
カラムを追加または削除する | カラムヘッダーを右クリックします。 |