Altair SimSolid 2022.2リリースノート
主な特長
今回のリリースの主な特長は以下の通りです。
- 線形座屈解析
- ランダム疲労解析
- 疲労応力履歴
- 構造エンベロープ
- 相対変位
- 気体ボディ
新機能
- 線形座屈解析
- 線形座屈解析(別名: オイラー座屈解析)がサポートされるようになりました。座屈解析を実行するには、基準荷重が設定された構造線形解析にリンクします。これで、固有値問題を解くことにより、座屈荷重倍率が算出されます。
- ランダム疲労解析
- SNおよびEN手法でランダム疲労解析がサポートされるようになりました。ランダム疲労解析では、ランダム荷重下での構造の疲労寿命を解析します。ランダム疲労解析を実行するための入力は、ランダム解析で生成されるPSD応力です。Dirlik、Lalanne、Narrow、Steinbergの4つの損傷モデルがサポートされます。ランダム疲労解析の実行には、フォンミーゼス応力の組み合わせが使用されます。
- 気体ボディ
- 気体ボディの作成がサポートされるようになりました。気体ボディを使用することで、構築する構造の断熱ガラスユニット(IGU)内の気体を表すことができます。この機能には、Assemblyワークベンチからアクセスします。
- 構造エンベロープ
- Post studyの下で、構造エンベロープがサポートされるようになりました。このスタディを使用して、選択したすべての構造解析から、最も重要な荷重条件を特定します。現在、Min、Max、Extremeの3つのタイプがサポートされています。Minは選択したすべての解析の中から最小値を見つけ、Maxは最大値を、Extremeは絶対最大値を見つけます。
- 相対変位
- Pick infoの下で、2点間の相対変位を計算するための新しいタブが使用可能になりました。開始ポイントを使用して、データム点から開始して、あるいはカスタム定義を使用して、セグメントを作成できます。セグメントを特定のトレランス内で作成するため、検索深さを定義することもできます。
- 疲労応力履歴
- フォンミーゼス応力、符号付きフォンミーゼス応力、最大主応力、および最小主応力で、疲労応力履歴を使用できるようになりました。応力履歴は、SN/EN時間疲労解析で定義されたすべてのイベントで使用可能です。応力履歴からTime History Stepを選択し、定義したチャンネルや荷重増幅率に基づいて、構造解析を作成します。このステップは、現在、力荷重でのみサポートされています。
機能強化
- 動解析
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- 周波数動解析で、変位を伴う独立した基礎励振がサポートされるようになりました。
- すべての動解析で、各方向に沿って独立した動的関数を定義できるようになりました。これは、力荷重、並進慣性荷重、および基礎励振でサポートされます。
- ランダム動解析で、速度と加速度の出力がサポートされるようになりました。基礎励振が使用される場合、変位、速度、および加速度で、絶対応答を使用できるようになりました。
- Pick infoから、すべての応答をローカル座標系に沿ってプロットできるようになりました。
- 動解析のための支持と結合を複数選択して、反力をプロットできます。
- 疲労
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- ボルト締め付けなどの予荷重効果を疲労シミュレーションに含めるため、すべての疲労チャンネルグループに、使用可能な均一のチャンネルが含まれるようになりました。
- スポット溶接
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- 2、3、および4層のシート間で、単独のスポット溶接を作成できるようになりました。
- CSVからデータをインポートすることにより、2、3、および4層のシート間でスポット溶接を作成できます。
- CSVをインポートして作成されるスポット溶接で、ユーザー定義のパート名を使用した作成がサポートされるようになりました。
- バッチモード
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- バッチモードで、既存の設計スタディへのパートのインポート、およびここからのパートの削除がサポートされるようになりました。
- バッチモードで、ジョブに使用するコア数の定義がサポートされるようになりました。
- CADインポートフォーマットの更新
- 対応CADフォーマット一覧を更新しました:
ファイルフォーマット サポートされているバージョン CATIA V5(.CATPart、.CADProduct) R10~R32 Pro/Engineer(.prt、.asm) 13~Creo 9 SOLIDWORKS(.sldpart、.sldasm) 99~2022 Parasolid(.x_t) 35までのすべて NX/Unigraphics(.prt) 11~NX CR 2007 - その他
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- 非線形材料解析の解析パフォーマンスが向上しました。ジョブの実行速度が最大2倍になり、メモリフットプリントが最大50%削減されました。
- 構造解析で、回転が出力されるようになりました。
- レーザー溶接がソリッドから作成できるようになりました。
- 構造重ね合わせスタディに、支持からの反力が含まれるようになりました。
- 複数荷重ケースの解析内に荷重ケースをコピーできるようになりました。
- 軸受荷重の方向定義が改善されました。
- 反力のCSVへのエクスポートの際に、単位が含まれるようになりました。
- データベースへの材料の一括インポートが改善されました。エラー / 警告がまとめられました。
- 境界条件用のフェイスとパートの選択が改善されました。
- 非線形接触解析のフィードバックが改善されました。
既知の問題
- 仮想コネクター下での線形ガイドレールに伴う問題。
解決された問題
- SpaceMouseでワイヤーフレームモードがサポートされなかった問題。
- 周波数複数荷重ケースにおける、境界条件のダイアログからの周波数関数の作成に関する問題。
- シーム溶接反力の確認の際のリフレッシュ問題。
- プロジェクトの初期化でのパートパラメータの再評価に関する問題。
- インポートされた力の保存に関する問題。
- ローカルスタディおよびリンクされた解析へのデータの伝播に関する問題。
- ローカル座標系と後続の設計スタディのマッピングに関する問題。
- パート認識に関する問題。
- 適用されるトルクからのボルト軸力の計算に関する問題。
- パートのランダムな色の保持に関する問題。
- インポートする応力の単位がMPaに設定されている場合の材料のインポートに関する問題。
- プロジェクトファイルを開く際のパフォーマンスに関する問題。
- 大きなSTLファイルを処理する際のグラフィック問題。
- いくつかのエラーがあるCSVファイルからのデータのインポートに関する問題。
- 直交異方性材料のひずみエネルギーのプロットに関する問題。
- 一部のジオメトリでの数値不安定性。
- スポットへの対流の適用に関する問題。
- ジオメトリでのパート名のインポートに関する問題。
- 初期応力モードに関する問題(リンクされた解析からの試行ベクトルを含めることにより修正されました)。
- いくつかのクラッシュ。