キャビティパート

キャビティパートツールを使用して、モデル形状内のキャビティパートを指定し、自動的に検出し、向きを変更します。

場所:射出成形リボン

注: クイックモードでは、自動コンポーネント設定サテライトアイコンは表示されません。

キャビティの指定

成形シミュレーションのために、成形品のキャビティ、材料、ポリマー、および温度を定義します。

注: どのような操作を実行する場合でも、先にキャビティパートを指定しておく必要があります。
  1. 成形パート アイコンで、キャビティパートの指定をクリックします。

  2. モデルでキャビティパートを選択します。モデルに複数のキャビティパートがある場合は、それらをすべて選択します。
    選択したパートが赤色で表示されます。


  3. マイクロダイアログオプションを使用して、材料、ポリマー、温度を定義します。
    オプション 説明 メモ
    材料の表示ボタンをクリックして、材料の温度、レオロジー、メカニカル、PVT、繊維 の各プロパティを確認します。
    • 材料ダイアログで、既存の材料のデータを編集し、新しい名前で保存できます。保存した材料には、ユーザー定義の材料タブからアクセスできます。
    • Altair Material Data Center材料をダウンロードしてローカルに保存し、ユーザー定義の材料としてインポートすることができます。
    材料のタイプを選択します。
    選択した材料タイプで広く使用されているポリマーから選択します。
    材料の温度を入力します。

キャビティの自動検出

金型パートのキャビティとランナーシステムを自動的に検出して構成します。

  1. キャビティパートアイコンで自動コンポーネント設定をクリックします。

  2. 入口のサーフェスをクリックすると、金型パートのキャビティとランナーシステムのコンポーネントが自動的に検出されます。
    金型パートのキャビティは暗い赤色、ランナーシステムのコンポーネントは明るい赤色でそれぞれ表示されます。選択した入口には緑色の矢印が表示されます。


  3. マイクロダイアログオプションを使用して、材料、ポリマー、温度を定義します。

開口方向

パートに対して金型の開口方向を変えます。

最初にキャビティパートを指定してください。
  1. 成形パートアイコンで開口方向をクリックします。

    金型の開口方向を示すグレーの矢印とともに、脱型ウィンドウが表示されます。金型はY軸に沿って開きます。金型と結合して脱型を困難にする可能性のあるサーフェスは、赤で強調表示されます:
  2. サーフェス選択ボタンをクリックし、最適な型の開口方向に対して垂直な面を選択します。以下に示す例では、選択範囲は黄色でアウトライン化されています。

    モデルは、選択された面が金型の開口方向(Y軸に平行なまま)に垂直になるように再配向されます。
    注: Y軸からの角度が脱型角度より小さいサーフェスは、成形において問題となる可能性があり、脱型時に金型に付着する可能性があります。問題となるサーフェスは赤で表示されます。


  3. 脱型角度を設定します。
    注: 脱型角度欄のデフォルトは4度ですが、ほとんどの用途では2度以下の許容誤差で十分です。