解析の実行

成形における射出、保圧、冷却、反りの各イベントを把握するために、各種パラメータを定義して解析を実行します。個々のイベントまたは複数のイベントの組み合わせで解析結果を生成します。

解析を実行する前にモデルのセットアップを完了しておく必要があります。
注: 成形 > 解析 > 実行オプションのプリファレンス設定で指定したフォルダーに解析結果が保存されます。
  1. 解析アイコンにある解析の実行をクリックします。

  2. 解析のパラメータを定義します。
    タブ オプション 説明
    ステージ 名前 実行の名前を入力します。デフォルトでは、モデルの名前が使用されます。
    要素サイズ 金型キャビティの平均要素サイズを入力します。この値に基づいてメッシュが作成されます。
    射出 金型に入る材料の流動パターン、温度、圧力を調べるために選択します。ファイバー配向の計算オプションを選択して、繊維の配向を解析に含めます。

    設定ボタンをクリックして、繊維ウィンドウの繊維配向計算をカスタマイズします。

    注: ファイバー配向の計算は、パートの材料に繊維プロパティが定義されていない限り、無効になります。
    保圧 温度に起因する収縮を補正するために凝固の際に必要な圧力を計算する場合に選択します。
    冷却 金型全体に材料が行き渡ると凝固が始まり、選択した温度または時間に達すると凝固が終了する冷却結果を表示する場合に選択します。
    反り 反りが発生するかを確認する場合に選択します。反りは、高い冷却速度、金型の拘束、または内部応力を発生させる温度差によって材料が不均一に収縮する場合に発生します。
    注: 冷却を有効にするには保圧オプションを選択する必要があり、反りを有効にするには冷却を選択する必要があります。
    設定 Filling, Packing, Cooling HTC 熱伝達率を入力します。プロセスの各ステージにおけるW/m2K
    室温 作業環境の環境温度を入力します。
    仮想金型温度 金型の理想開始温度を設定します。
    繊維ウィンドウ
    オプション 説明
    Kappa せん断速度が材料の繊維に与える影響を調整します。0.01から1の間の数値を入力します。1は完全なせん断速度効果を示します。
    相互拡散係数 この係数によって、繊維がせん断速度の主方向に完全に整列するのを妨ぐことができます。解析結果が実験結果と乖離している場合は、この係数を大きくしてください。この係数はすべての方向に等しく適用され、拡散非対称係数を上書きし、最も高い(1に最も近い)拡散非対称係数を減少させ、最も低い(0に最も近い)拡散非対称係数を増加させます。

    0から0.1の間の数値を入力します。 0.1の値を入力した場合、繊維が特定の方向に揃わない結果が得られます。

    拡散非対称係数 X:この係数は、繊維が最も多く整列している局所軸に沿って適用される相互作用係数を修正します。01の数値を入力します。

    Y:この係数は、2番目に多く繊維が整列している局所座標Xに直交する配向方向に適用される相互作用係数を修正します。01の数値を入力します。

    Z:これは、最も少なく繊維が整列している局所座標Xに直交する軸です。01の数値を入力します。

    確定 現在の繊維配向設定でシミュレーションを実行します。
  3. 実行をクリックします。
    実行状況が表示されます。