モーション結果のエクスポート

モーション解析の実行ウィンドウのエクスポートボタンを使用して、モーション解析結果をエクスポートします。

また、プロットを選択して、プロットなどのデータをCSV形式でエクスポートすることもできます。

モーションモデルのエクスポート

解析設定したモーションモデルを MotionViewファイル(.mdl)、MotionSolve pyファイル(.py)、nanoFluidXポジションファイル(.txt)としてエクスポートします。

ヒント: プリファレンスで優先モデル単位系を設定し、エクスポートする前にモデルを実行することをお勧めします。
  1. 解析ツールにカーソルを合わせ、実行設定アイコンをクリックします。

  2. モーション解析の実行ウィンドウで、必要に応じて設定を変更します。

  3. 次のエクスポートオプションから選択します。
    エクスポート先... 操作 メモ
    MotionView (.mdl)

    エクスポートには、補足の.x_tファイルと.pngファイルが含まれます。

    ヒント: フィーチャーが除去されている場合は、.mdlファイルとともにエクスポートされません。
    1. エクスポート > MotionView > 単位設定を選択してから、単位系を選択します。
    2. エクスポート > MotionView > .MDLファイルをエクスポートを選択します。
    3. ディレクトリを選択し、ファイル名を入力して、保存を選択します。
    MotionViewを起動してInspireモーションモデルを開くには、エクスポート > MotionView > MotionViewで開くを選択します。

    MotionViewの複数のバージョンがインストールされている場合、デフォルトで最新バージョンが開きます。旧バージョンを開くには、HyperWorksのインストール先を指す環境変数を作成します。以下に例を示します。HWX_HW_PATH = C:\Program Files\Altair\2022\hwdesktop\hw

    MotionSolve (.py)
    1. エクスポート > MotionSolve > 単位設定を選択してから、単位系を選択します。
    2. エクスポート > MotionSolve > .PYファイルをエクスポートを選択します。
    3. ディレクトリを選択し、ファイル名を入力して、保存を選択します。
     
    nanoFluidX
    1. エクスポート > nanoFluidX > 設定を選択します。
    2. ガイドバーが表示されます。パートセレクターがアクティブになっています。

      1つまたは複数のパートを選択します。
    3. 既にモデルに座標系が定義されている場合、参照セレクターがアクティブになります。参照フレームを指定します。
      • カスタム参照フレームとして使用する場合は、座標系を選択します。
      • グラウンド(デフォルト)を使用する場合は、次のステップに進みます。


    4. 適用 をクリックします。
    5. モーション解析の実行ウィンドウで、エクスポート > nanoFluidX > Positionファイルのエクスポートを選択します。

      ファイルが保存されるディレクトリを示すメッセージが表示されます。

    nanoFluidXにエクスポートする理由

    nanoFluidXには、半複雑座標系への剛体移動の適用について、いくつかの制限があります。そこで、Inspireのモーションからのエクスポート機能を利用することで、制約の有無にかかわらず、すべてのコンポーネントを出力できます。遊星歯車システムとドライブチェーンがその例です。

MotionSolveプラントモデルのアクティベートのためのエクスポート

MotionSolveにエクスポートすると、保存するMDLファイルにモーターとアクチュエータのプラントモデル情報(MS Plant)が組み込まれ、Motionの内蔵PIDコントローラモデルを詳細なアクティベートブロックダイアグラム(1-D)ソリューションと簡単に置き換えることができます。

エクスポートしたMDLは、Motionモデルに含まれるPIDコントローラのプラントモデル表示を作成します。アクチュエータ/モーターからプラントモデルへの信号を生成するには以下の手順を実行します。

  1. モーターまたはアクチュエータのコントローラタイプがプロパティエディターでソフト制約に設定されている場合は、PIDに変更します。

  2. プラントへの信号を生成オプションが有効になっていることを確認します。
  3. モーション解析の実行ウィンドウで、エクスポート > MotionSolve > 単位設定を選択してから、単位系を選択します。
  4. エクスポート > MotionSolve > .PY ファイルをエクスポートを選択し、ファイル名を入力してから、保存を選択します。

入力/出力信号の定義と書き出し

アクティベートで入出力信号を定義してエクスポートしたり、Co-Simulation with Inspire(.pyファイル)を設定したりします。

前提条件:モーション解析を実行します。
モーションで入力/出力信号を定義することで、2つのモデル間のリアルタイム通信を容易にしたり、電子機器や油圧機器などの制御を伴うメカニズムの現実的な挙動を表現したりできます。これを行うには、マルチボディモデル表示またはプラントモデルを、アクティベートで定義された動作するコントローラと組み合わせます。モーションモデルで定義された信号(またはチャンネル)は、モデルに供給される入力、またはモデルから送信される出力として機能できます。

入力はアクティベートコントローラからデータを受けとり、出力はアクティベートコントローラにデータを送信します。また、コントローラは、マルチボディモデルに入力を送り、マルチボディモデルから出力を受け取ります。

注: 入力は、コントローラからマルチボディモデルに送信される信号です。出力は、マルチボディモデルの動作に関する情報をアクティベートなどの外部コントローラに送信する信号です。
  1. モーション解析ツールにマウスカーソルを合わせ、モーション実行設定サテライトアイコンをクリックします。
    モーション解析の実行ウィンドウが表示されます。
  2. モーション解析の実行ウィンドウで、エクスポートに続いて、入力/出力信号を選択します。
    信号設定ウィンドウが表示されます。
  3. 入力を指定します。
    動作 操作
    入力チャンネルの追加 入力タブを選択し、+をクリックします。
    注: エンティティタイプは、モデル内で利用可能なエンティティに基づいて自動的に追加されます。
    エンティティタイプの編集 エンティティタイプドロップダウンメニューを選択し、利用可能なエンティティタイプのリストから選択します。サポート対象エンティティタイプは以下のとおりです。
    • モーター
    • アクチュエータ
    • スプリングダンパ
    注: モデル設計によってエンティティが使用できるかどうかが決まります。
    エンティティ名の変更 エンティティ名ドロップダウンメニューを選択し、利用可能なエンティティのリストから選択します。
  4. 出力を指定します。
    動作 操作
    出力チャンネルの追加 出力タブを選択し、+をクリックします。
    注: エンティティタイプは、モデル内で利用可能なエンティティに基づいて自動的に追加されます。
    エンティティタイプの編集 エンティティタイプドロップダウンメニューを選択し、利用可能なエンティティタイプのリストから選択します。サポート対象エンティティタイプは以下のとおりです。
    • ジョイント
    • 接触力
    • 線形測定または角度測定
    • 近接測定
    • 座標系
    • スプリングダンパ
    注: モデル設計によってエンティティが使用できるかどうかが決まります。
    エンティティ名の変更 エンティティ名ドロップダウンメニューを選択し、エンティティのリストから選択します。
    エンティティタイプコンポーネントタイプの変更 コンポーネントタイプドロップダウンメニューを選択し、新規コンポーネントを選択します。
  5. エクスポートオプションを選択します。
    動作 操作
    信号をActivateで使用する(.py)ファイルとしてエクスポートする アクティベート アクティベート連成解析を選択し、次にエクスポートを選択します。

    信号をHyperViewまたはHyperView Playerで使用する(.h3d)ファイルとしてエクスポートする

    1. アクティベート連成解析を選択します。
    2. アニメーションファイルを含めるをオンにして、エクスポートを選択します。
    3. Activate連成解析が完了すると、連成解析結果のアニメーションを、HyperViewまたはHyperView Playerで確認できます。

プロット、イメージ、荷重、および位置のエクスポート

プロット、イメージ、荷重、位置などの結果データをさまざまな形式でエクスポートします。

モーション解析を実行します。完了すると、チェックアイコン が表示され、モーション結果のレビューツールがアクティベートされます。
  1. モデリングウィンドウまたはモデルブラウザでプロットする1つのオブジェクトを選択します。
    チャートが表示されます。
  2. チャートを右クリックすると、エクスポート可能なもののリストが表示されます。(オプションのリストは、選択したエンティティのタイプによって異なります。)
  3. エクスポートするデータのタイプを選択します。
    • エクスポート > CSVを選択して結果を.csv形式にエクスポートします。
    • エクスポート > CSV(出力ステップのみ)を選択して、出力ステップのみを.csv形式にエクスポートします(モデルにモーション接触がある場合)。
    • エクスポート > イメージ(ページ)を選択して、プロットページを.pngとしてエクスポートします。
    • エクスポート > イメージ(プロット)を選択して、プロットチャートを.pngとしてエクスポートします。
    • エクスポート > パートの荷重を選択して、荷重を.csv形式にエクスポートします。パート専用です。
    • エクスポート > 接続位置を選択して、パート接続の位置を.csv形式にエクスポートします。パート専用です。
  4. 右クリックしてレビューモードを抜けます。
ヒント:
  • 再解析の実行を必要とするモデルに変更を加えると、チェックアイコンが消え、もう一度モーション解析を実行するまでプロットデータのエクスポートは行えなくなります。
  • モーション解析の実行ウィンドウのプロット設定は、パートの荷重をエクスポートするため、すべてとグローバルに設定する必要があります。そのように設定しないと、チャートのプロットコンテキストメニューで荷重のエクスポートオプションは無効になります。
    以下はサンプル.csvファイルの例です。