RD-E:2603 成形
破壊モデル/FAIL/FLDを使用して定義される破壊基準。
Radiossでは、破壊モデルを使用して破壊をシミュレートできます。FLD破壊モデルは成形で最も多用され、ひずみ空間内で材料破壊を表します。ここでは、1つのシェル要素と円形板のモデルを使用して、FLD破壊モデルによる破壊挙動を示します。
使用されるオプションとキーワード
- Johnson-Cook破壊モデル(/FAIL/JOHNSON)
- 成形限界図破壊モデル(/FAIL/FLD)
- 強制速度(/IMPVEL)
- 材料則LAW2(/MAT/LAW2 (PLAS_JOHNS))
- 剛体の球(/RWALL)
入力ファイル
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モデル概要
FLD破壊モデル(成形限界図)
この破壊モデルでは、指定された材料向けに定義された一般的な成形限界図(FLD)が使用されます。曲線は、主ひずみ(最大主ひずみと最小主ひずみ)の領域内に表されます。図 1.


上記のFLD図は以下を示しています:
- 単軸試験では( による)、ポイントP1(-0.0374,0.1133)に達すると、要素は破断します。
- 等2軸試験では( による)、ポイントP2(0.26,0.26)に達すると、要素は破断します。

損傷は、/ANIM/SHELL/DAMAまたは/ANIM/SHELL/FLDFを使用してEngineファイル内に出力されます。これらはどちらも次のように損傷を定義します:
ここでは、現在の
を
と比較します。後者は、同じ
でのFLD曲線の値です。図 3.

/ANIM/SHELL/FLDFとIfail_sh=4を使用した場合にのみ、損傷を計算するだけで、要素を削除しないことが可能になります。これは、危険なゾーンを見やすくするために使用されます。
結果
/ANIM/SHELL/FLDFおよび/ANIM/SHELL/DAMAにより、以下のように、プレートの例における上記FLD曲線や、アニメーション内に出力された破壊を使用します:図 4.


/ANIM/SHELL/FLDZを使用して破壊ゾーンを出力することもできます。図 5. 破壊ゾーン


- FLDZ=6
- 破壊
- FLDZ=5
- マージン
- FLDZ=4
- 安全
- FLDZ=3
- 圧縮
- FLDZ=2
- 高い皺
- FLDZ=1
- ルーズメタル

まとめ
破壊モデル/FAIL/FLDでは、主ひずみ速度を使用して、成形時の材料破壊を表すのに適した材料破壊挙動が表されました。