/MAT/LAW169 (ARUP_ADHESIVE)
Blockフォーマットキーワード これは、損傷と破壊の連成を伴う弾塑性結合材料則です。接着剤のモデル化に使用できます。
降伏局面および破壊局面は、法線応力とせん断応力のべき乗則の組み合わせによって記述されます。この材料は、ソリッド六面体要素(/BRICK)と結合プロパティ(/PROP/TYPE43 (CONNECT))にのみ適用できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW169/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/ARUP_ADHESIVE/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E | SHT_SL | TENMAX | GCTEN | ||||||
SHRMAX | GCSHR | PWRT | PWRS | SHRP |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | (オプション)単位の識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E | 引張状態における単位長さ毎のヤング(剛性)率 1 (実数) |
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ポアソン比 デフォルト = 0.0(実数) |
||
SHT_SL | 法線応力ゼロにおける降伏局面の傾き 3 デフォルト = 0.0(実数) |
|
TENMAX | 法線方向の最大応力 デフォルト = 120(実数) |
|
GCTEN | 法線方向の単位面積あたりの破壊エネルギー 5 6 デフォルト = 120(実数) |
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SHRMAX | せん断方向の最大応力 デフォルト = 120(実数) |
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GCSHR | せん断方向の単位面積あたりの破壊エネルギー 5 6 デフォルト = 120(実数) |
|
PWRT | 法線方向のべき乗則指数 デフォルト = 2(整数) |
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PWRS | せん断方向のべき乗則指数 デフォルト = 2(整数) |
|
SHRP | せん断台形比率 デフォルト = 0.0(実数) |
例
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
kg mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW169/1/1
ARUP MATERIAL
# RHO_I
7.8E-6
# E PR SHT_SL TENMAX GCTEN
1.89 0.3 2 1.6 2.0
# SHRMAX GCSHR PWRT PWRS SHRP
0.8 1.2 2 2 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- ソリッド要素の初期高さに依存しないようにするため、ヤング率は変位毎に定義されます。
例えば、E=210000 MPa/mmは、降伏応力の限度または破壊限界に達するまで、法線方向応力が1mm変位するごとに21000Pa増加することを意味します。
- せん断剛性は、ヤング率とポアソン比を使用して計算されます。
- 降伏局面および破壊局面は、法線応力とせん断応力を使用したべき乗則によって記述されます。
ここで、
- 塑性モデルは体積を保存しません。塑性はせん断でのみ発生します。
- 2つのパラメータGCTENおよびGCSHRは、それぞれ純引張と純せん断の応力対変位曲線の下側の面積です。
図 1. 純引張と純せん断の応力-変位曲線
- 破壊変位限界は次のように定義されます:
- 純引張では
- 純せん断では
1つの破壊限界に達すると要素は削除されます。
単位面積あたりの破壊エネルギーは、次の条件を考慮してStarterで更新されます。 - 純引張では
- ソリッド要素のすべての節点が、他のシェルまたはソリッド要素か、剛体のセカンダリ節点(/RBODY)またはタイドインターフェースのセカンダリ節点(/INTER/TYPE2)に結合されている必要があります。