陰解法ソルバー

並列バージョンとの陰解法ソルバーの適合性の表

オプション Radioss SMP Radioss MPP SPMD
陰解法 /IMPL/SOLVER/1 PCG PCG
/IMPL/SOLVER/2 MUMPS MUMPS
座屈モード /IMPL/BUCKL/1 N/A MUMPS
/IMPL/BUCKL/2 N/A MUMPS
固有モード /EIG (Starter) N/A MUMPS
頭字語:
PCG:
Iterative Preconditioned Conjugate Gradient(反復的な前処理付き共役勾配法)
MUMPS:
Massively Parallel Multi-Frontal Solver(超並列マルチフロント法ソルバー)

線形ソルバー:

直接、反復と混合法

線形ソルバーは線形、非線形の両方に用いられ、実際に行う計算事象に対して適切なソルバーを選択することは非常に重要です。

PCG(前処理付共役勾配法)反復ソルバーは、Radioss陰解法が初期バージョンから利用可能で、MUMPSソルバー(デフォルトソルバー)がこれに続きます。

ある特定の解析対象に対してどのソルバーを用いるべきかはっきりしない場合は、MUMPSソルバーを最初に試すことが推奨されます。フルビークル解析の様な大規模シミュレーションでは、メモリ量が問題となる可能性があるため、高品質の前処理(これは/IMPL/PREPAT/n、例えば n=2)を用いたPCGソルバーを代わりに用いることも可能かもしれません。

非線形解析において、実際の解析を起動する前に単純な線形解析を実行し、同じモデルに2つの方法を試して比較することは価値のあることです。

非線形ソルバー

修正Newtonと準-Newton法

この点に関しても、ソルバーの選択は解析のタイプに依存します。一般的に、高い非線形を持つ解析には準-Newton法がより適していますが、より多くのメモリを必要とし、反復当たりの計算コストも高くなります。