/H3D/SHELL
Engineキーワード /SHELLおよび/SH3Nシェル要素についてH3Dコンター出力結果を生成します。
フォーマット
/H3D/SHELL/Keyword3/Keyword4/Keyword5
#結果を保存するパートをリストする次の行(オプション)
part_ID1 ... part_IDN
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
Keyword3 | 出力タイプ。 | |
Keyword4 | 出力タイプ。 | |
Keyword5 | 出力タイプ。 | |
part_IDN | 結果が出力されるパートのIDのリスト(オプション)。 |
Keyword3 | Keyword4 | Keyword5 | 内容 |
---|---|---|---|
ALPHA |
|
材料/MAT/LAW58のせん断角度alpha(単位: 度) | |
AMS | /DT/CST_AMSによりAMS時間ステップを使用する要素: | ||
BULK | 人工粘性 | ||
DAM1, DAM2, DAM3 | 材料LAW15およびLAW25の局所直交異方性スキュー方向1、2または3の主損傷値 | ||
DAMA |
|
材料に作用するすべての/FAIL基準の特定の期間にわたる損傷最大値。損傷がどのように計算されるかについて使用される特定の/FAIL則を参照のこと。 | |
TMAX | 特定の期間、積分点、破壊モデルにわたる損傷の最大値。 | ||
DAMG |
|
板厚方向積分点の平均損傷(連成損傷モデルの場合のみ)。 7 | |
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指定された材料の損傷モード。グローバル損傷または各損傷モデルとして使用 (MODE= I またはALLを追加)。 (MODE 出力については、コメント 13を参照してください) LAW2、LAW25、LAW27、LAW36、LAW76、LAW72、LAW76、LAW104 + /FAIL/GURSON、LAW122の材料で利用できます。 |
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DAMINI |
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応力軟化の計算前に開始変数を使用しているすべての破壊基準の間で最大の損傷開始変数(/FAIL/INIEVO)。 | |
DENS | 密度 | ||
DOMAIN | 要素のSPMDドメイン数 | ||
DT | 要素の時間ステップ | ||
EINT | 要素内部エネルギー | ||
EINTV | 単位体積あたりの要素内部エネルギー | ||
ENER | 比エネルギー密度(内部エネルギーを要素の質量で割った値) | ||
TMAX | 特定の期間にわたる最大比エネルギー密度 | ||
EPSD | 相当塑性ひずみ速度 | ||
EPSP |
|
塑性ひずみ | |
ERROR | THICK | シェル厚の推定誤差 | |
FAIL |
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/PROP/TYPE10、/PROP/TYPE11、/PROP/TYPE17、/PROP/TYPE51、/PCOMPP、/MAT/LAW15および/MAT/LAW25についてソリッドの破断した層の数。他のプロパティセットと材料則の場合、値は以下のようになります:破断なし= 0、破断した要素= 1 | |
FAILURE | ID= fail_ID or ALL (必須) MODE = IまたはALL |
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Starterファイルに定義されたオプションの識別子fail_IDによって参照される特定の破壊基準の損傷。 (MODE 出力については、コメント 13を参照してください) |
FLDF |
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FLD損傷係数の指標 5 | |
FLDZ |
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FLD損傷モデルのFLD破壊ゾーン係数 6
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GROUP | 内部グループの識別子 | ||
HC_DSSE_F |
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HC_DSSE 損傷係数の指標。 11 | |
HC_DSSE_Z |
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HC_DSSE損傷モデルのHC_DSSE破壊ゾーン係数 12
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HOURGLASS | 単位質量あたりのアワグラスエネルギー | ||
MASS | 要素質量 | ||
MDS | MDSユーザー変数 使用されるMDS則に従って出力するユーザー変数の自動選択。 (ユーザー変数ごと、およびスタックとプライの場合はプライごとに1つの値) |
||
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MDSユーザー変数 | |
NL_EPSD |
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非局所塑性ひずみ速度 (/NONLOCAL/MATが有効な場合のみ) 9 | |
NL_EPSP |
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非局所塑性ひずみ(/NONLOCAL/MATが有効な場合のみ)。 9 | |
NXTF |
|
/FAIL/NXT破壊モデルの不安定性要因 | |
OFF | 要素ステータス。 結果の出力がある位置で:
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||
PEXT | /PLOAD, /LOAD/PFLUID, /LOAD/PBLASTまたは/LOAD/PRESSUREから得られるシェル要素にかかる外部圧力 | ||
PHI |
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要素座標系と異方性の方向1の間の角度。 | |
SIGEQ | 材料の降伏基準に基づく相当応力。降伏基準の例には、フォンミーゼス、Hill、Barlatがあります。 | ||
TMAX | 特定の期間および積分点にわたる材料の降伏基準に基づいた最大相当応力。 | ||
SIGX, SIGY, SIGZ, SIGXY, SIGYZ, SIGZX | 指定した方向の応力 | ||
TDEL | /FAIL基準を用いて定義された破壊のため、要素が削除された時間。材料に組み込まれた破壊基準は無視されます。 | ||
TEMP | 温度 | ||
THICK | 板厚 | ||
THIN | シェル厚減少率 | ||
TSAIWU |
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材料/MAT/LAW15 (CHANG)および/MAT/LAW25 (COMPSH)についてのTsai Wu基準。 | |
USER |
|
ユーザー定義変数i用のユーザー材料則(/MAT/USERij)。また、LAW58など一部のRadioss材料については、USR出力を要求します。USR1出力は、UVAR=1を用いて要求します。 | |
VONM | 中立繊維におけるフォンミーゼス応力 | ||
TMAX | 特定の期間および積分点にわたる中立繊維における最大フォンミーゼス応力 | ||
WPLA |
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/MAT/LAW15 (CHANG)および/MAT/LAW25 (COMPSH)についての塑性仕事。 |
Keyword3 | Keyword4 | Keyword5 | 内容 |
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TENS | BSTRESS |
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材料/MAT/LAW36(n=1)、/MAT/LAW78(n=1、2、または3)、/MAT/LAW87(n=1、2、3、または4)の逆応力テンソル。 ID=-1の場合は、この要素で使用できるすべての逆応力テンソルの合計が返されます。 |
EPSDOT |
|
ひずみ速度テンソル | |
STRAIN |
|
ひずみテンソル | |
TMAX | 特定の期間および積分点にわたる最大主ひずみ(P1)に対応するひずみテンソル。 特定の期間および積分点にわたる最小主ひずみ(P3)に対応するひずみテンソル。 |
||
STRAIN_ENG | -- | 微小な全ひずみ。要素ごとに1つのテンソルのみ。 | |
STRESS |
|
応力テンソル | |
TMAX | 特定の期間および積分点にわたる最大主応力(P1)に対応する応力テンソル。 特定の期間および積分点にわたる最小主応力(P3)に対応する応力テンソル。 |
例
# ply=1およびすべての積分点の応力テンソル結果。PLYとNPTの順番は関係ありません。
/H3D/SHELL/TENS/STRESS/PLY=1/NPT=ALL
/H3D/SHELL/TENS/STRESS/NPT=ALL/PLY=1
# すべての積分点の応力テンソル結果
/H3D/SHELL/TENS/STRESS/NPT=ALL
# パートID 356および
293についてのみの特定のエネルギー密度結果
/H3D/SHELL/ENER
356 293
# すべての積分点のユーザー変数#12結果
/H3D/SHELL/USER/NPT=ALL/UVAR=12
コメント
- シンタックス/H3D/ELEM/Keyword3/Keyword4/Keyword5も有効です。
- PART IDが/H3D/SHELL行の後ろにリストされている際、指定された結果はそれらのパートについてのみ出力されます。
- Keyword4およびKeyword5内の出力位置は下記を介して定義できます:
- NPT
- プロパティ /PROP/TYPE1 (SHELL)、/PROP/TYPE9 (SH_ORTH)、/PROP/TYPE19 (PLY)、または/PLYの積分点。
- LAYER
- /PROP/TYPE11 (SH_SANDW)、 /PROP/TYPE10 (SH_COMP)、/PROP/TYPE16 (SH_FABR)の使用時の複合材シェル層
- PLY
- /PROP/TYPE19 (PLY)または/PLYの使用時の複合材シェル積層
- MEMB
- 要素毎の一般化した膜応力。NPT、LAYERまたはPLYオプションとは使用できません。
- BEND
- 要素毎の一般化した曲げ応力。NPT、LAYERまたはPLYオプションとは使用できません。
- 出力は、特定の位置番号(I)、ALLについて、および、場合によってはUPPERまたはLOWER内で要求できます。出力位置は / で区切られ、任意の順が可能です。
- FLD損傷係数の値は、成形限界線全体の実際の最大主ひずみの比と同じです。
ここで、 は、FLD(/FAIL/FLDでのfct_ID)からの破壊限界における最大主ひずみです。
FLDは、 と とを同じ を用いて比較します。図 1.
FLDFは、オプション/FAIL/FLD, Ifail_sh=4が使用されている場合、1より大きくなることがあります。その場合、損傷係数はポスト処理用にのみ計算され、要素は削除されません。
- FLDゾーンインデックスの値は、以下のように定義されます:
- FLDZ=6
- 破壊
- FLDZ=5
- マージン
- FLDZ=4
- 安全
- FLDZ=3
- 圧縮
- FLDZ=2
- 高い皺
- FLDZ=1
- ルーズメタル
図 2.
ここで、- fct_ID
- 右記で定義される; /FAIL/FLD
- /FAIL/FLDでのfct_IDからのFLD図からの制限としての主ひずみ
- および
- 最小および最大主ひずみ
- Rani
- FLD入力(/FAIL/FLD)で定義されている平均異方性係数
- FLD入力(/FAIL/FLD)で定義
- FLD入力(/FAIL/FLD)で定義
- I_marg
- FLD入力(/FAIL/FLD)で定義
- オプションDAMGは、積分点以上の損傷を出力するために、連成損傷モデル(例:/MAT/LAW72または/FAIL/GURSON)でのみ使用されます。損傷変数は限界値で正規化され、0から1の間の値で指定します。例:
- /MAT/LAW72
- /FAIL/GURSON
- /MAT/LAW72
- グローバル積分(シェルプロパティでN=0)を使用している場合、Radiossは常に中央面(MEMB)内のみの応力とひずみを出力します。
- /NONLOCAL/MATオプションを有効にすると、正則化された非局所塑性ひずみとその速度を出力することができます。
- 損傷開始変数/H3D/SHELL/DAMINIは、/FAIL/INIEVOなどのいくつかの破壊基準で使用されます。これは、まず損傷開始基準を計算してから、応力軟化の損傷変数を計算します。この損傷変数は、/H3D/SHELL/DAMAを使用してプロットできます。
- HC_DSSE_Fの場合、HC_DSSE損傷係数の値は、成形限界線全体の実際の最大主ひずみの比と同じです。
- HC_DSSE_Zの場合、ゾーンインデックスの値は、以下のように定義されます:
- HC_DSSE_Z = 1(安全)
- HCとDSSE 曲線より下
- HC_DSSE_Z = 2(ネッキング)
- DSSE曲線より上、HC曲線より下
- HC_DSSE_Z = 3(破壊)
- DSSEとHC曲線より上
- FAIL/HASHIN、/FAIL/CHANGなど、異なるモードを使用する破壊基準(主に複合材料の場合)については、/H3D/SHELL/FAILURE オプションでキーワード MODEを指定して、これらの異なるモードを出力することができます。モード番号Iを指定して特定のモードをプロットするか(モード番号の詳細については破壊基準のドキュメントを参照)、ALLを使ってすべてのモードをプロットするかを選択できます。オプションMODEは、PLY、LAYER、およびNPT出力キーワードと組み合わせることができます。