/FAIL/CHANG
Blockフォーマットキーワード Chang破壊モデルを記述します。
フォーマット
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/FAIL/CHANG/mat_ID/unit_ID | |||||||||
Ifail_sh | FAILIP |
オプションの行:
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fail_ID |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | Unit Identifier。 (整数、最大10桁) |
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縦方向引張り強度。 デフォルト = 1020(実数) |
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横方向引張り強度。 デフォルト = 1020(実数) |
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せん断強度。 デフォルト = 1020(実数) |
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縦方向圧縮強度。 デフォルト = 1020(実数) |
||
横方向圧縮強度。 デフォルト = 1020(実数) |
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せん断スケーリング係数。 デフォルト = 0(実数) |
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動的緩和。 7 デフォルト = 1020(実数) |
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Ifail_sh | シェル破壊モデルフラグ。
(整数) |
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FAILIP | ソリッドの削除が開始される破壊積分点の数。 デフォルト = 1(整数) |
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fail_ID | 破壊基準識別子。 6 (整数、最大10桁) |
コメント
- この破壊モデルはシェル専用です。
- ここでは、方向1が繊維方向です。繊維破損の破壊基準は下記のように記述されます。引張繊維モード:
- シェルの場合:
- ソリッドの場合:
圧縮繊維モード:
- シェルの場合:
- マトリックス亀裂の破壊基準は:引張マトリックスモード:
- シェルの場合:
- ソリッドの場合:
圧縮マトリックスモード:- シェルの場合:
- ソリッドの場合:
- シェルの場合:
- 損傷パラメータ
、または
の場合、数値の不安定性を回避するため、指数関数を使用して応力を減少させます。緩和手法は、応力を徐々に減少させて使用します:
と 。
ここで、- 時間
- 損傷基準が推定される場合における緩和の開始時間
- 動的緩和の時間
- 損傷開始時の応力
- 損傷値Dは、
です。破壊の状態は次のとおりです。
- 次の場合、破壊なし:
- 次の場合、破壊:
ここで、 。この損傷値は/ANIM/SHELL/DAMAで示されます。
- fail_IDは、シェルの/STATE/SHELL/FAILおよび/INISHE/FAILで使用されます。デフォルト値はありません。この行が空白の場合、/INIBRI/FAIL内の破壊モデル変数の値は出力されません(3次元ソリッドの場合は/STATE/BRICK/FAIL、シェルの場合は/STATE/SHELL/FAILで.staファイルに書き込まれます)。
- 破壊基準に達した後、 の値は破断要素での応力が徐々に減少して0になるまでの期間を決定します。応力が破壊の開始時における応力値の1%に達すると、要素は削除されます。これは、要素が突然削除され、隣接要素で破断の“連鎖反応“が起こることによる不安定性を回避するために必要となります。破壊基準に達した場合でも、 のデフォルト値であれば要素は削除されません。したがって、 をシミュレーションの時間ステップの10倍大きく定義することが推奨されます。
- 異なる破壊モードは、MODE (=IまたはALL)オプションを伴う/H3D/ELEM/FAILURE/IDオプションを使用して出力できます。
- MODE1:方向1の引張における破壊指数
- MODE2:方向1の圧縮における破壊指数
- MODE3:方向2の引張における破壊指数
- MODE4:方向2の圧縮における破壊指数
MODEオプションなしで/H3D/ELEM/FAILURE/ID=FAILIDを使用すると、グローバルの破壊指数(全モード間の最大値に対応)をプロットできます。