/DEF_SOLID

Blockフォーマットキーワード すべてのソリッドプロパティと厚肉シェルの特定のパラメータのデフォルト値を設定します。ここで定義されるデフォルト値は、個々のプロパティ入力で入力された値によって上書きされます。

フォーマット

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/DEF_SOLID
Isolid Ismstr Icpre Itetra4 Itetra10 Imas Iframe Icontrol

定義

フィールド 内容 SI単位の例
Isolid ソリッド要素定式化フラグ。2
= 0
1または14に設定
=1
/IMPLICITが入力内で使用されていない場合、デフォルト。
標準的な8節点ソリッド要素、1積分点。直交変形モードと剛体変形モードの補正を伴う粘性アワグラス定式化(Belytschko)。
=2
標準的な8節点ソリッド要素、1積分点。直交性を伴わない粘性アワグラス定式化(Hallquist)。
=14
/IMPLICITが入力内で使用されている場合、デフォルト。
HA8ロックフリー8節点ソリッド要素または厚肉シェル要素、共回転、完全積分、さまざまな数のGauss点。
=15
HSEPH/PA6厚肉シェル要素(それぞれ、8節点および6節点)。共回転、物理的安定性を伴う低減積分(平面内に1 Gauss点)。板厚方向にさまざまな数の積分点。
=16
2次16節点厚肉シェルまたは2次20節点ソリッド、完全積分、全方向にさまざまな数のGauss点。
=17
H8C互換ソリッド完全積分定式化。
=18
8節点ソリッド要素、共回転、完全積分、固定2*2*2 Gauss積分点、せん断ロックフリー、IcpreおよびIsmstrのデフォルトは材料に基づきます。
=24
HEPH 8節点ソリッド要素。共回転、物理的安定性を伴う低減積分(1 Gauss点)。

(整数)

Ismstr 微小ひずみ定式化フラグ。3
= -2
プロパティ(Ismstr)で定義された値を、要素タイプと材料法則に基づいた最適な値で上書きします。
= -1
要素タイプと材料則を基に最適な値を自動的に定義し、Ismstr=0を定義したプロパティのみ上書きします。
= 0
4に設定
=1
時間 = 0以降の微小ひずみ。
=2
Radioss Engine(/DT/Eltyp/Keyword3/Iflag)での微小ひずみ定式化が可能である完全幾何非線形性
=3
時間=0以降の簡易微小ひずみ定式化(実現象に即していない定式化)。
= 4(デフォルト)
完全幾何非線形性(/DT/BRICK/CSTによる影響はありません)
=10
ラグランジュ型全ひずみ。
= 11
t= 0からの全微小ひずみ定式化
= 12
Radioss Engine(/DT/BRICK/CST)で全微小ひずみ定式化に切り替えが可能なLagrangeタイプ全ひずみ

(整数)

Icpre 定圧定式化フラグ
Isolid = 14、17、18または24の場合にのみ有効
= -2
プロパティ(Icpre)で定義された値を、要素タイプと材料法則に基づいた最適な値で上書きします。
= -1
要素タイプと材料則を基に最適な値を自動的に定義し、Icpre=0を定義したプロパティのみ上書きします。
= 0
Isolidの値にもとづいて、1または3を設定します。
= 1Isolid = 17の場合のデフォルト)
体積ロックを阻止するための定圧定式化。 ν 0.5 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbbG8FasPYRqj0=yi0dXdbba9pGe9xq=JbbG8A8frFve9 Fve9Ff0dmeaabaqaciGacaGaaeqabaWaaeaaeaaakeaacqaH9oGBcq GHijYUcaaIWaGaaiOlaiaaiwdaaaa@3BF2@ である非圧縮性材料に使用。
= 2
使用される定式化は塑性の関数。これにより、材料が圧縮性である際の弾性領域および材料が非圧縮性になる際の塑性領域の正しいモデリングが可能に。弾塑性材料則に対してのみ使用できます。
= 3Isolid=14または24の場合のデフォルト)
定圧なしの標準の定式化。フォームのような圧縮材料と使用。

(整数)

Itetra4 4節点四面体要素定式化フラグ
= 0
1000に設定
= 1
節点ごとの6種類の自由度と4つの積分点を伴う2次式による/TETRA4定式化
= 3
節点圧力平均をともなう線形TETRA4。体積ロックを低減。
= 1000
1つの積分点を伴う線形/TETRA4定式化

(整数)

Itetra10 10節点四面体要素定式化フラグ
= 0
1000に設定
= 2
4つの積分点および、/DT1/BRICKをともなう/TETRA4と同じ時間ステップの2次式による/TETRA10定式化。
= 3
4つの積分点および/TETRA4と同じ時間ステップを伴う2次式による/TETRA10定式化(形状の悪い要素に対する安定性が低い)。
= 1000
4つの積分点を伴う2次式による/TETRA10定式化

(整数)

Imas 節点質量分配(要素ごと)フラグ

tetra4およびtetra10要素専用

= 0
2に設定
=1
節点質量角度を考慮して分配
= 2(デフォルト)
均一に分配

(整数)

Iframe 要素座標系定式化フラグ

標準8節点3次元ソリッドのみ:Isolid = 12または17

= -2
プロパティ(Iframe定義)で定義された値を、要素タイプと材料法則に基づいた最適な値で上書きします。
= -1
要素タイプと材料則を基に最適な値を自動的に定義し、Iframe=0を定義したプロパティのみ上書きします。
= 0
1に設定
= 1(デフォルト)
非共回転定式化。
=2
共回転定式化。

(整数)

Icontrol 要素のゆがみ制御フラグ。
= 1
:アクティブ。
=2(デフォルト)
:非アクティブ。

(整数)

コメント

  1. このカードは1回だけ読み取られます。モデルに書き込まれた最初のカードの/DEF_SOLIDのみが使用されます。もう一方のカード/DEF_SOLIDは無視されます。
  2. 自動設定オプションIsmstr = Icpre = Iframe=-1を使用する場合、これらのオプションの値は、要素定式化、要素タイプ、材料に基づいて最適なオプションを使用して定義されます。あるいは、Ismstr = Icpre = Iframe=-2と定義すると、このプロパティで定義されているこれらのオプションの値が、要素タイプと材料則に基づいた最適な値(/DEF_SOLID参照) で上書きされます。Radiossで定義された値を確認するには、Starter出力ファイルの“PART ELEMENT/MATERIAL PARAMETER REVIEW”セクションをご確認ください。
  3. これらの入力オプションの詳細については、/PROP/SOLID内のコメントをご参照ください。