/ALE/GRID/FLOW-TRACKING

Blockフォーマットキーワード ALEメッシュ内の平均速度を使用して、メッシュの変位、変形、および回転を自動的に決定します。ALEメッシュを追跡ウィンドウとして機能させるというのが基本的な考え方です。

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`I_def`	`scale_def`
`I_rot`	`scale_rot`

定義


フィールド	内容	SI単位の例
`I_def`	変形フラグを有効にします。 = -1 無効 = 1（デフォルト）有効
`scale_def`	変形スケールファクター。デフォルト = 1.0（実数）
`I_rot`	回転フラグを有効にします。 = -1 無効 = 1（デフォルト）有効
`scale_rot`	回転スケールファクター。デフォルト = 1.0（実数）

グリッド速度は、ALEメッシュ内の材料の質量による重み付き平均速度に基づいて計算されます。一般には、ALEバードストライクなど、ALEインパクターのモデリングに使用されます。
すべての節点iについて、メッシュ速度iは次のように設定されます：
$w_{i} = u_{a v g} + {[D]}_{a v g} (X_{i} - C) + Ω_{a v g} \times (X_{i} - C)$
ここで、

$u_{a v g}$

質量平均速度

$X_{i}$

節点座標

$C$

質量中心

${[D]}_{a v g} = \frac{1}{2} ({[L]}_{a v g} + {}^{t}{[L]}_{a v g})$

平均ひずみ速度テンソル

$Ω_{a v g} = \frac{1}{2} ({[L]}_{a v g} - {}^{t}{[L]}_{a v g})$

平均スピンテンソル

${[L]}_{a v g} = \frac{\sum m_{i} {[L]}_{i}}{\sum m_{i}}$

平均速度勾配

$[L] = \nabla u = [\begin{matrix} \partial_{x} u_{x} & \partial_{x} u_{y} & \partial_{x} u_{z} \\ \partial_{y} u_{x} & \partial_{y} u_{x} & \partial_{y} u_{x} \\ \partial_{z} u_{x} & \partial_{z} u_{x} & \partial_{z} u_{x} \end{matrix}]$

速度勾配
メッシュ変形やメッシュ回転は無効にすることもできます。また、スケールファクターscale_defおよびscale_rotを使用して、これらを拡大または縮小することもできます。
図 2.
ALEメッシュ境界にサイレント境界を定義する（/EBCS/NRF）ことをお勧めします。
図 3.
ALE境界から逃げる傾向にある材料を追跡するために、メッシュ変形を増幅する特別な処理が導入されています。この処理を行わないと、速度勾配の差が大きい場合に、平均量ではメインの流れを適切に追跡できない可能性があります。
図 4.

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