TIC
バルクデータエントリ 構造過渡解析および陽解法解析で使用される変数の初期条件の値を定義します。変位および速度の値の両方を独立自由度で指定できます。
フォーマット
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TIC | SID | GID/GSETID | C | U0 | V0 | ||||
GSET |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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TIC | 100 | 10 | 3 | 0.1 | 0.5 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | セット識別番号。 (整数 > 0) |
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GID/GSETID |
(整数 > 0) |
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C | 成分番号。 (1~6の任意の整数(節点の場合)、整数0または空白(スカラーポイントの場合)) |
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U0 | 初期変位。 (実数または空白) |
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V0 | 初速度。 (実数または空白) |
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GSET | GID/GSETIDフィールドが、TIC条件が適用される節点のSETのIDとして識別されることを示します。 |
コメント
- 過渡解析の初期条件セットは、ICサブケース情報エントリを使用して選択する必要があります。
- サブケース情報セクションでTICセットが選択されていない場合、すべての初期条件がゼロと見なされます。
- TICエントリ上で指定されていない座標の初期条件はゼロと見なされます。
- TICバルクデータエントリがICサブケース情報コマンドによって選択される直接過渡解析において、Gは節点またはスカラーポイントのみ参照できます。
- 初期変位定義は、陽解法解析には適用されません。U0が定義されている場合は、致命的なエラーメッセージが発行されます。
- このバルクデータエントリによって指定された独立自由度に関する初期条件はTLOAD1とTLOAD2バルクデータエントリによって指定される強制自由度の初期条件と異なるとともに、併用することができます。
- SYSSETTING I/OオプションエントリのSPSYNTAXがCHECK(デフォルト)またはSTRICTに設定されている場合、グリッドと成分のペア(G#/C#)では、グリッド参照がスカラーポイント(SPOINT)のときは成分が0または空白である必要があり、グリッド参照が構造節点(GRID)のときは成分 ≥ 1である必要があります。SPSYNTAXにMIXEDを設定した場合、グリッド / 成分のペア(G#/C#)について、成分が0、1、または空白の場合には、グリッド参照はスカラーポイント(SPOINT)または構造節点(GRID)のどちらでも構いません。スカラーポイントはすべて0、構造節点の場合は1と解釈されます。成分が1より大きい場合、グリッド参照は常に構造節点(GRID)である必要があります。
- 各自由度(グリッド / 成分ペア: G#/C#)は、TIC IDセット内のU0および / またはV0に対して固有の値を定義する必要がありますが、U0およびV0は別々のTICカード上で指定することができます。同じ自由度を持つ複数のカードが存在する場合、ソルバーはU0とV0のゼロ以外の値のみを使用します。同じ自由度においてU0またはV0に2つのゼロ以外の値が定義されている場合、その値が同じでも致命的なエラーメッセージが発行されます。
- HyperMeshでは、このカードは拘束荷重として表されます。