この例題では、ノーマルモード解析でのプリロードの使用を取り上げます。プリロード解析は、事前の荷重(プリロード)を受けた構造について実施される構造解析の1つです。
構造の応答は初期状態の影響を受け、この初期状態は、関連する解析に先立って構造に適用されるさまざまな事前荷重の影響を受けます。ここでは、椅子のフレームを使用し、プリロードの影響あり / なしでのノーマルモード解析の比較検討を行います。

図 1. FEモデル
モデルファイル
開始前に、この例で使用するファイルを作業ディレクトリにコピーしてください。
モデル概要
この椅子のフレームの例題では、1つ目のサブケースでプリテンションについて解析し、続いてモーダル解析(プリロードを含む)を行います。
- FEモデル
- 要素タイプ
- CTETRA
- CBEAM
- CQUAD
- RBE2
線形材料プロパティは:
- MAT1
- ヤング率
- 2.1E5 MPa
- ポアソン比
- 0.3
- 初期密度
- 7.85E-9 Mg/mm3
結果
図 2では、1つ目のサブケース(pretension)からの変位プロット、および2つ目のサブケース(modal)からの固有モードが示されています。

図 2. 変位のコンターと固有モードのプロット

図 3. 6つのモード形状コンター
図 4 は、プリロードの影響あり / なしでのノーマルモード解析からの振動数の比較を示しています。

図 4. 振動数の比較