OS-E:9000 片持ちバーの圧電解析
この例では、線形過渡解析による強制電圧と強制変位を使用した圧電解析について説明します。
モデルファイル
開始前に、この例で使用するファイルを作業ディレクトリにコピーしてください。
モデル概要
ソリッド要素でメッシュされた片持ち圧電バー最初の荷重ケースで、このバーの自由端には正弦波電位が与えられます。電位が与えられると、材料に構造変形が生じます。2番目の荷重ケースでは、前の荷重ケースによる出力変位がエクスポートされ、入力強制変位として追加されます。これにより、同じ電圧応答が生じ、逆圧電効果が実証されます。
境界条件
モデルで定義されている境界条件は以下のとおりです:図 1. モデルで使用される境界条件

- 荷重ケース1では、正弦波電圧は1000kVの振幅でスケーリングされ、MPCの従属節点に与えられます。
- 荷重ケース2では、(荷重ケース1からエクスポートされた)強制変位が同じMPC節点に適用され、出力電圧が調べられます。

材料特性
モデルで定義されている材料特性定義は以下のとおりです:
- 異方性誘電体マトリックス(MAT2PT)
- 圧電連成マトリックス(MATPZO) - ひずみ電荷形式
- 直交異方性弾性係数(MAT9OR)
- E1
- 60.61 GPa
- E2
- 48.31 GPa
- E3
- 60.61 GPa
- V12
- 0.512
- V13
- 0.289
- V23
- 0.512
- G12=G23
- 23.0 GPa
- G23
- 23.5 GPa
結果
- 荷重ケース1:正弦波電圧を印加この印加電圧により、同様に正弦波の構造変形が生じることがわかります。
図 2. 荷重ケース1の結果
- 荷重ケース2:逆圧電効果(変位を印加)出力電位(MPCの従属節点でプロット)は、荷重ケース1で与えられた電圧と同じであることがわかり、逆圧電効果が実証されます。
図 3. 荷重ケース2の結果