バルクデータエントリ 非線形(静的および動的)解析の収束を支援するために非線形エキスパートシステムをアクティブにします。
パラメータ |
値 |
説明 |
EXPERTNL |
<YES, NO, AUTOまたはCNTSTB> デフォルト = AUTO(微小変位解析の場合)
微小変位解析と大変位解析の両方で、接触安定化がデフォルトで非アクティブになります。
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PARAM,EXPERTNLには、次の2つの組み込み機能があります。
- 自動時間ステップ方式(YES/AUTO/NO)。微小変位非線形解析にのみ適用できます。
- 接触安定化(CNTSTB)微小変位解析と大変位解析の両方に適用できます。
自動時間ステップ方式の場合:
- YES
- 微小変位非線形問題の収束を支援するために非線形“エキスパートシステム”をアクティブにします。このバージョンは、計算時間をさほど考慮せずに、収束した高精度の解を得ることができるように設計されています。システムは非線形プロセスの収束を監視し、必要に応じて低収束性ケースの収束を改善するように設計された処置を実施します。これらの処置には、追加の反復計算の実行、緩和不足、および荷重増分の自動調整に加えて、最終収束解への後退と再試行が含まれます。これによって、低収束性問題では大量の非線形反復計算につながる可能性があります。
- NO
- 非線形エキスパートシステムを非アクティブにします。
- AUTO
- エキスパートシステムの“軽量”バージョンをアクティブにします。これは最小の反復回数になるべく近い回数で非線形プロセスが収束できるように設計されています。特に、このバージョンでは時間ステップを調整することができます。たとえば、NLPARMカードでの指定を超えて時間ステップを増加させることができます。
接触安定化の場合:
- CNTSTB
- 非線形の収束を改善できる一時的な安定化を接触インターフェース(CONTACT要素またはGAP(G)要素)に導入します。特に、個々のパートが接触のみで支持されていて、パート全体が支持されていない場合に効果的です。安定化は増分荷重の間のみ作用され、それぞれの非線形サブケースでの最終の解には存在しません。(デフォルトと優先度については、CNTSTBバルクデータエントリをご参照ください)。
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コメント
- 非線形(静的および動的)解析時の PARAM、EXPERTNL、AUTO/YESと 他の非線形制御の相互作用をまとめると、以下のようになります。
オプション |
制御コマンド |
EXPERTNL AUTO/YESによる影響 |
DT, NINC |
NLPARM |
NO、最初の増分サイズだけを制御します。 |
MAXITER |
YES,MAXITERはPARAM, EXPERTNL, AUTO/YESで上書きされます。 |
MAXLS, LSTOL, TTERM |
NO |
PARAM, EXPERTNL, AUTO/YESは、NLADAPTと TSTEPオプションに影響しません(非線形過渡解析の場合)。