OS-T:1120 ユーザー定義の構造材料(MATUSR)を使用した線形静解析
このチュートリアルでは、ソリッド(フェーズ1)およびシェル(フェーズ2)要素の線形静解析で、MATUSRユーザー定義材料を使用する方法について説明します。
- Phase 1:円筒ソリッド
- 引張(10Nの力、反対側の終端は固定)が適用された状態での円筒ソリッドに対する線形静解析
- Phase 2:シェル平面
- 引張(10Nの力、反対側の終端は固定)が適用された状態でのシェル平面に対する線形静解析
usermaterial
サブルーチン- 大変位非線形解析でのみ使用されます。
smatusr
サブルーチン- 線形静解析または微小変位非線形解析でのみ使用されます。
どちらのサブルーチンも、コンパイル時に、解析タイプに関係なくすべての問題に対して存在している必要があります。ただし、OptiStructによって解析で使用されるのは、解析タイプに応じて、該当するサブルーチンのみです。
この例では、コンパイル時に両方のサブルーチンがコードに含まれています。ただし、実行するのは線形静解析であるため、smatusr
サブルーチンのみがOptiStructによって使用されます。

図 1. (a)引張を受ける円筒ソリッドモデル、(b)引張を受けるシェル平面モデル
- MATUSRバルクデータエントリを使用した材料の割り当て
- 問題の
smatusr
サブルーチンのFortranでの記述(ユーザーの材料定義でsmatusr
サブルーチンのみが使用される場合でも、DLLの生成時にはusermaterial
サブルーチンも含める必要があります。) - LOADLIBカードを使用した、ダイナミックリンクライブラリのエクスポートと解析での使用
- 線形静的境界条件の作成および適用
- OptiStructへのジョブのサブミット
- HyperViewでの結果のポスト処理