ソリッド要素とシェル要素でモデル化され、解が収束しない際は、NLMONを用いてモデリングエラーの診断を実行します。

図 1. FEモデル
モデルファイル
開始前に、この例で使用するファイルを作業ディレクトリにコピーしてください。
モデル概要
片持ち梁モデルは
図 1に示すとおりで、両要素は共通の節点をマージすることで結合されています。この例題のシミュレーションは、大変位非線形静解析です。
- FE Model
- 要素タイプ
- CHEXA
- CQUAD
- MAT1
- ヤング率
- 2.1E5 MPa
- ポアソン比
- 0.3
- 密度
- 7.8E-9
結果
注: NLMONは非線形の非収束の監視とデバッグ用のツールキットです(NLMON_NL.h3dファイルを読み込み)。HyperViewからTclスクリプトをインポートして、NLMONユーティリティツールをAltair HyperWorksインストール内の<Altair_Home>\hwsolvers\scripts\os_out_file_parser.tclから起動し、そのユーティリティで.outファイルを読み込んでHyperViewと同期します。NLMONは大変位および微小変位問題に機能します。
.outファイルでは変位の最大増分に着目します。修正は節点13の位置です(
図 2)。
NLMON_nl.h3dファイルと
.outファイルをNLMONユーティリティツールを使って読み込み、同期させます。NLMONユーティリティで変位の最大増分または変位の最大修正をクリックし(
図 4)、
図 3で示すとおり、
HyperViewページで要素(シェル要素回転)が正しく固定していないことに着目します(アニメーションでよりはっきり可視化)。
ヒント: より良い収束を得るには、シェル要素とソリッド要素の結合にTIEまたはFREEZE接触を使用します。

図 2. OUTファイルと修正結果

図 3. 変位の最大増分の非収束結果. およびNLMONユーティリティページでの修正結果

図 4. 変位の最大増分の非収束結果