疲労解析

疲労解析は、荷重サイクル数が大きい構造へのソリューションを目的としています。

過渡解析は、経過時間が通常かなり長く、多くの荷重サイクルをまたぐことが疲労へ明確に影響を与えるため、効果的ではありません。

OptiStructでは、単軸および多軸疲労解析を実施することができます。

疲労サポート



モーダル重ね合わせは、マルチボディ解析の結果のflex H3Dファイルからリカバリーされた応力に基づいて行う疲労解析です。ASSIGN,H3DMBDエントリを使用してflex H3D ファイルを特定し、モード寄与度係数を割り当て、疲労計算における相当するする応力を取得することができます。詳細については、MBD解析結果の回復疲労解析の設定をご参照ください。

*疲労損傷の計算の追加オプションとして、疑似損傷手法があります。これは、静解析(SN)アプローチと静解析(EN)アプローチ(単軸法と多軸法の両方)のみでサポートされています。詳細については、疑似損傷手法をご参照ください。

表 1. 振動荷重疲労のソリューション概要と適用例
振動疲労解析 解析タイプ アプリケーション例
ランダム解析 ランダム応答解析に基づく疲労解析
  • ランダム荷重を受ける構造物の疲労計算。
正弦波掃引 周波数応答解析に基づくサインスイープ試験に基づいた疲労解析。
  • 振動の振幅と周波数が変化しながら正弦波振動している装置内の試験体の疲労寿命の特定(通常、低周波数高振幅から高周波数低振幅へ、またはその逆)。
サインオンランダム ランダムな暗騒音を伴う複数のサイントーンの重ね合わせ
  • ランダム振動を伴う車両に搭載された正弦波振動している機器
  • ヘリコプターに搭載されたローターガン
  • 機体が空中にあるときのヘリコプターのローターファン
  • 飛行中の航空機のタービンエンジン
サインスイープオンランダム 損傷計算イベントごとの、ランダムな暗騒音への単一サイントーン(スイープを表す)の重ね合わせ。その後、スイープ全体で損傷が合算され、最終的な損傷が計算されます。
  • サインスイープ試験装置が移動中のトラックに搭載されている場合。
  • 正弦波振動している機器について、ランダム振動のバックグラウンドでの共振による損傷について調べる必要がある場合(でこぼこ道走行時の振動している自動車部品)。
複数のサイントーン 複数のサイントーンの重ね合わせ(ランダム振動なし)
  • 正弦波振動している複数の機器間の相互作用