入出力オプションまたはサブケース情報エントリ 入出力オプションセクションまたは周波数応答(直接およびモーダル)サブケースでこのコマンドを使用して、無限要素とアダプティブ完全整合層(APML)のパネル全体にわたって放射される音響パワー出力を要求します。
フォーマット
ACPOWER (format) = option
定義
引数 |
オプション |
説明 |
format |
<H3D、PUNCH、空白> |
- H3D
- 結果をHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力します。
- PUNCH
- 結果をPunchフォーマット(.pchファイル)で出力します。
- 空白(デフォルト)
- 利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
|
option |
<YES, ALL, NO, NONE> |
- YES, ALL(デフォルト)、空白
- 音響パワーは、バルクセクションでACPOWERタイプを指定してPANELGで定義されたすべてのパネルについて計算されます。 1
- NO、NONE
- 音響パワーは出力されません。
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コメント
- 結果は、タイプがACPOWERであるすべてのPANELGエントリについて出力されます。この場合は、PANELGにSURFエントリも記述されています。
- 音響パワーの結果は、無限要素とアダプティブ完全整合層(APML)で得られます。これはH3DとPUNCHの両方のフォーマットでサポートされています。
- 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。
- このカードでは複数のインスタンスを使用できます。インスタンスが競合した場合は、最後のインスタンスが優先されます。
- 音響パワーは、音響ンテンシティー
の実数部(
)の面積分を使用して計算されます。 ここで、
-
- パネルのサーフェス面積
-
- サーフェスの局所法線
音響ンテンシティーの式は、節点圧力(
)と粒子速度(
)の複素共役との関係式になっていて、次のように表されます。
- デシベル(dB)単位のACPOWERは、PARAM, ACPREFDBを使用して計算します。その計算式は次のとおりです。ACPREFDBは、パワーの参照値です。この出力は現在、PUNCHフォーマットでのみサポートされています。
ここで、
-
- 音響出力の単位はデシベル。
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- PARAM,ACPREFDBで指定した音響出力の参照値。