手動設定を使用したシングルアクション絞りシミュレーション

手動のツールとポジショニングを使用して設定されたシングルアクション絞り成形プロセスを実行する方法について説明します。

モデルを開く

  1. ファイルメニューから開くを選択します。
  2. ファイルを開くダイアログで、インストールディレクトリのtutorialsフォルダーに移動し、pan.x_tを開きます。標準的なパス:Program Files\Altair\2023.1\InspireForm2023.1\tutorials\pan.x_t
    以下のようなモデルが表示されます:

ブランクと材料の定義

  1. インクリメンタルタブ上でブランクアイコンをクリックします。
  2. マイクロダイアログで、ブランクタイプとしてシングルブランクをクリックします。
  3. モデル上でブランクを選択します。
    注: ダイセット内のブランクを簡単に確認するために、ダイの表示を妨げているパートを非表示にできます。パートを非表示にするには、右クリックしてから選択項目を非表示を選択します。ブランクを定義したら、パートの非表示を解除します。
    ブランクが選択を示す赤色に変化します。
  4. ブランクの選択を確定するには、モデル上で再度ブランクを選択するか、マイクロダイアログで割り当てをクリックします。
    • 選択が確定されると、凡例で示すように、ブランクサーフェスが薄灰色で表示されます。凡例では、モデル上の濃灰色は解析設定用に定義されていないサーフェスを示していることにも注意してください。
    • ブランクの材料と材料の厚みを定義するためのマイクロダイアログが表示されます。
  5. クリックしてブランクのデフォルトの材料と厚みを確定します。
  6. オプション: チュートリアルを続行して、テストデータに基づいて新しい材料を作成する方法を学習してください。上記で確定したデフォルト材料をそのまま保持する場合は、シングルアクション絞りプロセスのセットアップに進んでください。

テストデータに基づいた材料の作成と割り当て

.xlsxファイルのテストデータを使用して新しい材料を作成します。

このトピックの例では、外部.xlsxファイルのテストデータが含まれています。
  1. Microsoft Excelで、<installation_directory>\InspireForm2023.1\tutorials\Material_Data.xlsxファイルを開いて確認します。以下のようなデータが表示されます:


    注: .xlsファイルからデータをコピーし、 Inspire Formの材料ダイアログの適切なプロパティ欄に直接貼り付けることができます。
  2. Inspire Formインクリメンタルタブで、アイコンをクリックします。


  3. 材料ダイアログで、ユーザー定義の材料タブを選択します。
  4. 材料の作成ボタンをクリックします:


  5. 名前欄に、DP780と入力します。
  6. タイプ欄で、を選択します。
  7. 弾性タブを選択します。
    1. ヤング率は、一定を選択し、180000 MPaを入力します。
    2. 降伏応力には、.xlsxファイルの次の値を入力します:684.2MPa
  8. 塑性タブを選択します。
  9. 応力-ひずみとして、データポイント(真)を選択します。
  10. .xlsxファイルでパラメータ値を探し、異方性に次のように入力します。
    1. R00には、0.691と入力します。
    2. R45には、1.050と入力します。
    3. R90には、.959と入力します。
  11. 降伏基準として、Barlat 3 parameterを選択します。
  12. 指数(m)は、6.0を選択します。
  13. データポイントボタンをクリックして、真ひずみ真応力のカラムを開きます。
  14. 真ひずみカラムの1つ目のセルで、右クリックしてすべてクリアを選択します。


    既存のデータポイントが削除されます。
  15. .xlsファイル内の Plastic Strain カラムと True Stress (MPa)カラムをコピーして、材料ダイアログのデータポイントカラムに貼り付けます。
    新しい値が材料定義に追加されます。
  16. FLCタブをクリックします。各パラメータを確認して、このタブはデフォルト値のままにします。
  17. 作成をクリックします。
    Steel DP780ユーザー定義の材料に追加されます。
  18. 閉じるをクリックします。
  19. 新しい材料を割り当てるには、モデル上のパートを右クリックして、コンテキストメニューから材料ライブラリを選択します。
    材料ダイアログが表示されます。
  20. ユーザー定義の材料タブをクリックします。
  21. Steel DP780を選択します。
  22. 割り当てをクリックします。


  23. 閉じるをクリックします。

シングルアクション絞りプロセスのセットアップ

  1. インクリメンタルタブで、オペレーションの追加 アイコンを選択します。
  2. オペレーションの追加ウィンドウで、シングルアクションを選択します。
    シングルアクションオペレーションがインクリメンタルリボンに追加されます。
  3. 追加したばかりのシングルアクションオペレーションを選択します。
    設定するデフォルトツールセットが表示されます。

上側ダイの設定

  1. ツールセットから、上側ダイを選択します。
  2. ガイドバーで、パートを選択します。
  3. モデル上で、上側ダイのパートを選択します。
  4. クリックして確定します。
    パートが上側ダイとして割り当てられます。ストロークを定義するためのマイクロダイアログが表示されます。
  5. マイクロダイアログで、ストロークをデフォルトのクローズド位置のままにします。
  6. クリックしてデフォルトストロークを確定します。

下側ダイの設定

上側ダイのサーフェスから新しいパートを作成し、この新規パートを下側ダイとして割り当てます。
  1. ツールセットから、下側ダイを選択します。


  2. ガイドバーで、サーフェスを選択します。
  3. モデル上で、上側ダイのサーフェスを選択します。


    選択されたサーフェスが赤でハイライトされますが、これは正しいオフセット対象サーフェスではありません。正しいサーフェスのみを表示するには、現在の選択を反転します。
  4. 選択を反転するには、Ctrl+Rキーを押します。
    サーフェスの選択が反転されます。
  5. 新しいサーフェスを選択します。
    オフセットの値を入力するためのマイクロダイアログがモデル上に表示されます。デフォルト値は、シートの厚み+20%です。この場合、値は1.2mmです。
  6. クリックして現在の値を受け入れます。
  7. クリックして確定します。
    下側ダイがツールセットに追加されます。

下側バインダーの設定

オフセットして下側バインダーとして割り当てる下側ダイ上のサーフェスを指定します。
  1. ツールセットから、下側バインダーを選択します。
  2. ガイドバーで、サーフェスを選択します。
  3. モデルの下側ダイ上で、オフセットするサーフェスを選択します。


  4. クリックして確定します。
    オフセット距離を調整するためのマイクロダイアログが表示されます。現在のオフセット値は1.2mmです。
  5. クリックして現在のオフセット距離を確定します。
  6. マイクロダイアログで、荷重を適用するオプションを選択します。
  7. 荷重の値として、5tfと入力します。
  8. クリックして、下側バインダーの荷重を確定します。
    これで下側バインダーの設定は完了です。

ダイセットの配置

矢印アイコン を使用すれば、オープン状態とクローズド状態の間でダイセットの位置を調整できます。ダイセットの位置は、自動的にまたは手動で定義できます。
  1. リボンで、解析に追加したシングルアクション絞りオペレーションの上にカーソルを移動します。


  2. ツール位置の編集 アイコンをクリックします。
  3. クローズド状態のツールセットを調べます。ガイドバーの3つの欄で、クローズド自動、および位置を選択します。


    ツールがクローズド状態に自動的に配置されます。
  4. オープン状態のツールセットを調べます。ガイドバーの3つの欄で、オープン自動、および位置を選択します。
    ツールがオープン状態に自動的に配置されます。ツールをこの状態のままにします。


    注: ツールのオープン位置とクローズド位置を手動で定義するための手動オプションが用意されています。
  5. 現在のツールセットの成形アクションをプレビューするには、シングルアクションアイコンで、ツールモーションのプレビュー をクリックします。
    モデルの成形オペレーションのアニメーションが生成されます。アニメーションを調べた後、必要に応じてツールに変更を加えることができます。

ツールパラメータの編集

ツールセット内の個々のツールに対して設定された任意のパラメータを変更できます。このチュートリアル用のツールセットでは、上側ダイのストロークと下側ダイの荷重を変更できます。
  1. リボンで、シングルアクション絞りオペレーションをダブルクリックします。
  2. ツールセットから、上側ダイをダブルクリックします。
    モデル上で上側ダイがハイライトされ、このツールのストローク値を変更するためのマイクロダイアログが表示されます。
  3. マイクロダイアログで、編集を選択します。
  4. ストローク値として60mmと入力します。
  5. ツールセットの成形アクションを確認するには、シングルアクションアイコンで、ツールモーションのプレビュー をクリックします。

インクリメンタルシミュレーションの実行

  1. インクリメンタルタブの実行ツールで、解析の実行 をクリックします。
  2. 解析の実行ダイアログで、名前を入力して、実行をクリックします。
    注: デフォルトでは、実行名はモデル名で、プリファレンスで指定された実行履歴ディレクトリに保存されます。
    実行状況ダイアログにシミュレーションの進捗が表示されます。解析が完了すると、緑色のチェックマークが表示されます。

解析結果の表示

解析エクスプローラを使用すれば、レビューする結果を選択することができます。各結果タイプのアニメーションが含まれています。デフォルトでは、板厚減少の解析結果が成形後パートに表示されます。



図 1. 板厚減少率の結果
  1. モデルの下にあるスライダーを使用して、モデルの成形を確認できます。
    • 結果スライダーを調整して、モデルのどの領域に最も板厚減少が発生しているかを確認します。
    • 結果をアニメーションするには、 再生ボタンをクリックします。最初のステップまたは最後のステップにジャンプするには、それぞれ、左矢印ボタン、右矢印ボタンをクリックします。
    • アニメーションの再生、表示、またはスピードに関する設定を調整するには、スライダーで、 をクリックします。
  2. その他の結果を表示するには、解析エクスプローラで、実行、オペレーション、および結果タイプを選択します。
    図 2. 成形性指標の結果