Inspire Castの基本

鋳造解析を定義して実行するために必要な5つのステップの概要を示します。

鋳物パートの指定

鋳物パートを指定して、湯流れシステムを指定し、重力方向を設定します。

注: 開始する前に、鋳物パートおよび湯流れシステムの形状をインポートまたは作成する必要があります。形状の作成および変更の詳細については、パラメトリックモデリングのセクションを参照してください。
  1. リボンの鋳造タブを選択します。
  2. 鋳物パートの指定 ツールを選択し、モデリングウィンドウで鋳造するパートを選択します。
  3. 鋳造方案の指定 ツールを選択し、モデリングウィンドウで湯流れシステムのパートを選択します。
  4. 重力方向の設定 ツールを選択し、マイクロダイアログのオプションを使用して重力方向を定義します。

ゲートの追加

ゲートとしてインポートする入口サーフェスを指定するか、仮想ゲートを作成します。

ゲートを追加する方法は2つあります。CADツールを使用してランナーまたはパートの位置で事前に流入口のサーフェスを設計している場合は、ゲートサーフェスを指定オプションを使用します。ゲートが未定義で、仮想流入口を作成する場合は、ゲートの追加/編集を選択します。
注: 凝固解析のみを計算する場合は、流入口を追加しなくてもかまいません。
ゲートアイコンで、下記のいずれか1つを選択します:
  • 入口サーフェスをゲートとして指定するには、ゲートサーフェスを指定 ツールを選択し、モデリングウィンドウで、事前定義したゲートが配置されているサーフェスを選択します。

  • 仮想ゲートを作成するには、ゲートの追加 / 編集 ツールを選択し、ゲートの中心を配置するモデル上のサーフェスを選択してから、マイクロダイアログでゲートの寸法を入力します。

ツールコンポーネントの定義

よく使用される鋳造コンポーネントをシミュレートします。

ほとんどのコンポーネントについては、メインアイコンをクリックして仮想コンポーネントを作成するか、サテライトアイコンを使用して、そのコンポーネントとしてインポートするパートを指定できます。
  1. コンポーネントツールを選択します。

  2. 作成するツールを選択するか、パートをそのコンポーネントのタイプとして指定します。
    • 中子ツールを選択し、中子を追加する位置として赤色のいずれかの位置をクリックします。

      注: サーフェスをダブルクリックすると、隣接角がガイドバーの選択オプションで定義されたトレランス角度以下の隣接サーフェスを自動的に選択します。
    • 冷し金ツールを選択し、冷し金を追加するサーフェスを選択します。

    • 押し湯ツールを選択し、押し湯を追加するサーフェスを選択します。重力の方向に対するサーフェスの向きに応じて、側面または上面に押し湯が作成されます。

    • スリーブツールを選択し、周囲にスリーブを追加する押し湯を選択します。

    • オーバーフローツールを選択し、オーバーフローを追加するサーフェスを選択します。

    • 鋳型ツールを選択し、鋳型を追加します。このツールを使用して鋳型を作成していない場合は、鋳造解析を実行すると鋳型が自動的に作成されます。

    • 冷却器ツールを選択して冷却器を追加し、モデルをクリックして冷却ラインのパスをスケッチします。パスを定義するポイントは、単一のサーフェス上に配置する必要があります。右クリックしてパスを終了します。

    • フィルターツールを選択し、湯流れシステム上のフィルターを追加する任意のポイントをクリックします。

    • ショットスリーブツールを選択し、ランナーシステム上のショットスリーブを作成するクッキーをクリックします。クッキーがない場合は、自動的にこれが作成されます。

    • ルツボツールを選択し、パートまたは湯流れシステム上のルツボを作成する任意のポイントをクリックします。ゲートを定義した場合、ルツボを作成するにはこれを削除する必要があります。

プロセスパラメータの指定

鋳造プロセスを選択し、そのパラメータを指定するか、入力を最小限として、迅速で一般的なシミュレーションを実行します。

  1. 基本セットアップアイコンをクリックし、初期速度または湯流れ時間を入力して迅速な鋳造解析を実行します。
  2. または、をクリックして、重力ダイカスト、または低圧鋳造を選択し、それらのプロセスに固有の詳細なパラメータを入力します。

鋳造解析の実行

鋳造シミュレーションを実行して、その結果を確認します。

  1. 実行アイコンで解析 をクリックします。

  2. 必要な解析パラメータを選択し、 実行をクリックします。
  3. 解析が完了したら、実行アイコンの上の緑色のフラグをクリックするか、実行状況ウィンドウで実行名を選択し、解析エクスプローラで結果を確認します。