チュートリアル:中子コンポーネントの追加
チュートリアルレベル:中級 ソリッドモデルと中子を設けた同じモデルに発生するポロシティの違いを確認します。
この演習では、砂型中子が鋳造に及ぼす効果を解析する方法について学習します。
モデルファイルは、インストレーションディレクトリのtutorial_modelsフォルダ内にあります(Program Files\Altair\2025\InspireCast2025\tutorial_models\core.x_b)。
ジオメトリのインポート
- Inspire Castを起動します。
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ファイルアイコンのモデルを開くをクリックし、インストレーションディレクトリのチュートリアルモデルファイルを参照するか、そのファイルをモデリングウィンドウにドラッグ&ドロップします。
鋳物パートの指定
鋳物パートツールを使用して、鋳造の形状を選択します。
重要: 他のどのような操作を実行する場合も、その前に鋳物パートを定義しておく必要があります。
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鋳物パートアイコンで鋳物パートの指定をクリックします。
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鋳物パートの候補を左クリックして選択します。
パートは、現在置かれているカーソル位置に基づき自動的に検出され、ハイライトされます。選択したパートは赤色でハイライトされます。
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マクロダイアログで、パートの材料としてSteel、パートの鋳造材料として1,4903を選択します。
- チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
重力方向の設定
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鋳物パートツールで重力方向の設定をクリックします。
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マクロダイアログで重力アイコンをクリックして、選択したサーフェスの法線に合わせて重力の方向を調整します。
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パートの底面の1つをクリックします。
重力は自動的に選択されたサーフェスに対して垂直に再調整されます。
- チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ゲートの追加
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ゲートアイコンでゲートの追加/編集をクリックします。
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2つのゲートの作成:ゲートを配置するモデルのサーフェスを選択し、以下のようにマイクロダイアログでその寸法を入力します。
中子の追加
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コンポーネントツールをクリックします。
2番目のツールグループで中子ツールをクリックします。
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中子として指定可能なキャビティはグレーで表示されます。中子の候補をクリックして選択すると、自動的に中子の固体が作成されます。
選択したパートは赤色でハイライトされます。
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マクロダイアログで、材料としてSilica-Sandを選択します。
- チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。

解析の実行
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解析アイコンで解析の実行をクリックします。
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解析の実行ダイアログでステージタブを選択し、要素サイズを手動で入力するか、平均板厚を定義します。サイクルの使用を選択し、プロセスのサイクル数を選択することもできます。
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アドバンストタブを選択し、ゲート、鋳型、ランナー、押し湯などのコンポーネントのメッシュ係数を手動で選択します。
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ステージタブを選択して、実行をクリックします。
注: 実行をクリックすると、鋳型が自動的に生成されます。注: シミュレーションの計算が終了すると、解析アイコンの上に緑色のフラグが表示されます。
結果の解析
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解析
ツールで、緑色のフラグをクリックします。
または、実行を選択して実行状況ウィンドウの結果表示をクリックして結果を読み込むこともできます。 -
結果タイプで凝固領域をクリックします。
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凝固領域の比率を0.70に設定します。
注: 凝固領域の値はデフォルトで0.7に設定されています。ほとんどの場合、これは流動体が流動を停止する値に相当します。 -
再生をクリックしてアニメーションを開始します。
アニメーションでは、凝固した材料(0.7より大きい値)は透明となり、液体の材料(0.7より小さい値)は色付きで示されます。引け巣は、隔離された領域で発生しやすくなります。 -
ステージで脱型をクリックし、結果タイプでポロシティをクリックします。
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凝固領域の比率を100%に設定します。
完成パートに100%ポロシティの領域はありません。